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2011/12/15

ドラム缶内の収容物は非浮遊性の放射性物質のため、飛散することはない

【原発】大震災でドラム缶1200本転倒 福島第一(12/15 00:05)
 福島第一原発で放射線を浴びた金属などを保管しているドラム缶が、東日本大震災で1200本も転倒していたことが分かりました。

 第一原発の事故前に放射線を浴びた金属やコンクリートは、ドラム缶に入れられて「固体廃棄物貯蔵庫」に保管されています。東京電力は、事故から8カ月ほどたった先月の調査で、17万本あまりあるドラム缶のうち、1210本が東日本大震災で転倒していたことを14日に明らかにしました。さらに、そのうちの32本はふたが開いていました。東京電力は、転倒したドラム缶の整理整頓やふたを閉めるなどの対応を急いでいます。

撮影:東京電力





【フォトレポート】東電、放射性固体廃棄物貯蔵庫の状況を公表
2011年12月14日(水) 23時15分
 東京電力は、福島第一原子力発電所において、放射性固体廃棄物の保管状況と建物の確認をするため、固体廃棄物(ドラム缶)を保管している第5棟~第8棟の調査を行い、その結果を公表した。

 今回の調査では、各棟内部の目視確認および、周囲・内部の線量率測定、内部空気中の放射性物質濃度測定を行った。その結果、廃棄物貯蔵庫内部の線量率は毎時0.3~30マイクロシーベルトで、貯蔵庫周辺の線量率と比較しても同等、もしくはそれ以下だった。全棟で転倒しているドラム缶の割合は約0.7%(約1210本)で、そのうち蓋が開いているものは32本確認された。ドラム缶内の収容物は非浮遊性の放射性物質のため、飛散することはないとのこと。また目視確認では、建物に大きな損傷は確認されなかった。

 東京電力では今後、固体廃棄物貯蔵庫の復旧、開缶したドラム缶の復旧、ドラム缶の整理整頓について速やかに対応していく予定だという。