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2011/06/02

民主党分裂は土壇場で回避。 水面下で激しい攻防が行われた。

「菅降ろし」回避、一転「団結」のわけは
「菅降ろし」を巡る民主党内の分裂は土壇場で回避され、大量造反という事態には至りませんでした。水面下で激しい攻防が行われた一日でした。



 菅内閣審判の日。
Q.採決前に辞任する考えはありますか?
 「・・・」(菅首相)


 一方、内閣不信任案の可決を目指す小沢元代表は、午前中、個人事務所にこもりました。すぐ近くのホテルには、小沢氏を支持するグループの面々が集結。

Q.菅首相におっしゃりたいことは?
 「早く辞めろと。それだけ」(民主党 内山 晃 衆院議員)


 この時点では、民主党から大量の造反者が出ることも予想されました。キーマンとなっていたこの人は、2日朝・・・



Q.賛成の考えに変わりはない?
 「変わりはありません、全ては国民のためですから。こんな民主党にしたつもりはなかった」(鳩山由紀夫 前首相、午前9時ごろ)






 この時点では、鳩山前総理も不信任案への賛成を明言していました。追い詰められた菅総理。午前10時半、連立のパートナー、国民新党の亀井代表と党首会談を行いましたが、ここで亀井氏が突きつけたのが、将来的な退陣要求でした。そして、亀井氏と入れ代わるように姿を現したのが鳩山氏です。一体、何が話されたのでしょうか。会談の中身は、昼過ぎに開かれた民主党代議士会で明らかになりました。




 「どういう状況にあるのか言うまでもありません。復旧復興の道筋をつけていくこと、そして原発事故に対して1日も早い収束を図っていくこと。私がやるべき一定の役割が果たせた段階で、若い世代の皆さんにいろいろな責任を引き継いで頂きたい」(菅首相、代議士会 2日正午すぎ)




 菅総理は目を赤らめ、“大震災への対応に一定のメドがついた段階で辞任する”との考えを表明。すると・・・


 「先ほどの菅首相のごあいさつ。重大な決意を申されたと、そのように理解を致します。ぜひ一致して行動をできるように、代議士会の皆様にお願いをさせて頂きたい」(鳩山由紀夫 前首相)


 これまで菅降ろしの姿勢を見せていた鳩山氏や、原口前総務大臣らが一転、一致団結の声を上げ、最後は菅総理への拍手で幕を閉じました。


 そして開かれた衆議院本会議。当初は波乱も予想された不信任案の採決でしたが、議場では至るところで握手を交わす民主党議員の姿が見られました。しかし、小沢氏は欠席。



 「やめろ。やめろって、だめだって」(小沢グループ 松木謙公 衆院議員)


 小沢氏に近い松木議員は、本会議場に入ろうとするところを仲間に止められていました。その後、議場に現れた松木氏はハンカチで目頭をぬぐっていました。迎えた採決。鳩山氏は反対票を投じました。松木議員は造反となる賛成票を投じました。


 民主党の議員で賛成票を投じたのは、松木氏と、既に離党を表明している横粂氏の2人。将来的な辞任を表明することで、菅氏は当面、総理の座に残りました。

 「小沢元代表とも相談申し上げながら結論を出していったということであります。総理には身を引いて頂く決断を固めて頂いたわけですから、それが実現されるように手続きを踏みたいと思います」(民主党 鳩山由紀夫 前首相)






Q.小沢氏が欠席しましたが?
 「ちょっと男らしくないな。かわいい子分(松木議員)がかわいそうに白票を持って上がったのに、親分(小沢氏)が欠席では子分がかわいそう」(民主党 渡部恒三 最高顧問)


 「(菅内閣に)信任できないから賛成した。小沢さんは小沢さん、僕は僕」(民主党 小沢グループ、松木謙公 衆院議員)


 「退陣の時期や条件も具体的には触れていない。単なる延命のための続投宣言にしてはいけない。茶番にさせてはいけない」(自民党 谷垣禎一総裁、2日午後4時半すぎ)
(02日17:50)