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福島第1原発事故 文科省、1時間あたりの放射線量を地図で示した線量測定マップ初公表
福島第1原発事故で文部科学省は、1時間あたりの放射線量を地図で示した線量測定マップを初めて公表した。
初めて公表された線量測定マップは、1時間あたりの放射線量が、ほぼ同じ地点を等高線状に結び、0.05ミリシーベルト程度を赤、0.02ミリシーベルト程度の地点をオレンジなど、地図上に色分けして示したもの。
24日のデータでは、福島・双葉町や浪江町で、依然として高い線量が検出されている。
また、文科省は、事故発生後から1年間の積算放射線量を推定したマップも公表した。
このマップでは、年間20ミリシーベルト圏内と圏外を赤線で示している。
計画的避難区域に指定されている浪江町では、福島第1原発から北西に24kmの地点で、235.4ミリシーベルトと高い数値が予測されている。
文部科学省は今後、このマップを月2回程度公表し、土壌についてもマップを作成したいとしている。
(04/27 06:15)
30キロ圏外でも高い線量 政府、分布マップ初めて公表
政府と東京電力の事故対策統合本部は26日、福島第1原発事故を受け、周辺地域で計測した放射線量を基に作成した4月24日現在の放射線量分布マップを初めて公表した。
放射線量を等高線のように表示。屋内退避区域外とされた、原発から半径30キロ圏外でも通常の数百倍に相当する毎時20マイクロシーベルトの地域があるなど、依然として高い放射線量であることが裏付けられた。
測定地点ごとの数値や「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」による試算図は出されていたが、実際の測定値に基づき面的に評価したマップの公表は、事故後1カ月半たってようやく実現した。公表の遅れで政府の情報収集と公開の姿勢が問われる。
マップでは、原発の北西方向を中心に放射線量が高くなっている。一方、南西方向では警戒区域となった半径20キロ圏内でも、毎時1マイクロシーベルトを下回る地域があり、方角によってばらつきが大きいことが読み取れる。
統合本部は、事故からちょうど1年となる来年3月11日までの積算被ばく放射線量の推定値の分布マップも公表した。推定の起点は3月12日の午前6時。計画的避難区域となった福島県浪江町の1地点では235・4ミリシーベルト。計画的避難区域の基準となった1年以内の積算被ばく線量20ミリシーベルトの11倍以上に当たる。
同じ計画的避難区域内でも推定値には差があり、飯舘村の1地点では10ミリシーベルトで基準の半分。一方、計画的避難区域に指定されていない伊達市の一部で20ミリシーベルトを上回った。
マップを作成した文部科学省は「計画的避難区域の設定は、行政区分などを考えて原子力災害対策本部が判断した」と説明。今後は、放射線量と、事故から1年の積算被ばく線量推定の分布マップを月2回公表し、土壌についてもマップ作成を急ぐとしている。
2011/04/26 23:13 【共同通信】