2011年3月8日
敦賀市の高速増殖原型炉もんじゅで7日、経済産業省原子力安全・保安院の保安検査が始まった。日本原子力研究開発機構(原子力機構)が進めている水・蒸気系設備の確認試験や、燃料交換用機器の落下トラブルに対する原因究明の状況などを調べる。
検査は、ほぼ3カ月に1回の割合で年4回実施。本年度4回目となる今回は18日まで続け、保安院の検査官が記録の確認や職員からの聞き取りをする。もんじゅの近藤悟所長が1月に就任後、初の検査ともなるため近藤所長にも安全管理に関する取り組みを聞く。
この日は、検査前の会議で、保安院原子力発電検査課の原山正明新型炉規制室長が近藤所長らに検査内容を説明し、「効率的な検査の実施に協力してほしい」とあいさつ。その後、検査に入った。 (安福晋一郎)