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2011/03/24

福島第一原発3号機で作業員3人が被ばく 

福島第1原発:作業員被ばく2人搬送 ベータ線熱傷の疑い



 経済産業省原子力安全・保安院によると、福島第1原発3号機で復旧作業をしていた作業員3人が170~180ミリシーベルトの被ばくをした。うち2人がけがをして足の皮膚が汚染され、病院に搬送された。

 東京電力によると、被ばくで搬送された2人は皮膚に「ベータ線熱傷」の疑いがあると医師が診断した。
毎日新聞 2011年3月24日 15時39分(最終更新 3月24日 16時52分)






3号機で3人被ばく、2人搬送…水付着で
 冷却作業などが進められている東京電力福島第一原子力発電所3号機で24日、協力会社の作業員3人が、緊急作業時の限度である年間250ミリ・シーベルトに近い量の放射線に被曝(ひばく)した。

 そのうち2人は、放射能を帯びた水が足に付着して「ベータ線熱傷」を起こす可能性があるため、病院に運ばれた。東電は、3人がいたタービン建屋地下1階のほか1階での作業も中止した。

 被曝した3人は男性で、30代が2人と20代が1人。この3人は1組となって同日午前10時半頃から放射線管理区域に入り、3号機タービン建屋地下1階の水が約15センチたまった場所で、原子炉に真水を注入するための電気ケーブルを接続する作業をしていた。この作業を含む約1時間半で、3人は緊急作業時の年間被曝限度に近い173~180ミリ・シーベルトの放射線を浴びた。

 作業終了後に被曝の詳細を調べたところ、このうち2人の足の皮膚も、放射性物質で汚染されていることがわかった。原発に駐在する医師が、放射線でやけどのような症状を示す「ベータ線熱傷」の可能性があると判断し、2人を福島県立医大病院に運んだ。

 たまっていた水に放射性物質が含まれていたとみられる。病院に運ばれた2人は、はいていた短靴の上部から水が入り、くるぶしまで水につかっていたという。ベータ線熱傷は軽い痛みや水ほうを伴うが、病院に運ばれた2人に外傷は認められていない。残りの1人は長靴をはいていた。

 東電によると、放射性物質を含む水がどこから流れてきたかは不明だという。

(2011年3月24日23時06分 読売新聞)





福島原発3号機で作業員3人被曝 2人が病院へ搬送
2011年3月24日21時51分
 電源の復旧作業が続けられている東京電力の福島第一原子力発電所3号機で24日、ケーブルの敷設をしていた男性作業員3人が被曝(ひばく)した。東電によると、水に浸っていた2人の足のひざより下に局所的な放射線障害の可能性があるとして、2人を福島市内の病院に運んだ。今回の被災事故で、局所被曝の疑いで本格治療を受けるのは初めて。この影響で3号機の一部や付近での作業が中断、復旧に向けた作業は難航している。

 3人は20~30代の東電の協力会社の作業員。3号機で冷却装置の復旧に向けた作業中で、午前10時ごろから浸水したタービン建屋地下1階でケーブル敷設をしていた。

 上半身につけた個人線量計の値は173~180ミリシーベルト(作業員の被曝線量の上限は250ミリシーベルト)だったが、3人のうち2人は水深15センチのところで、くるぶしまで浸っていたという。作業用の靴の上部から水が入ったらしい。水面での線量は毎時400ミリシーベルトに達しており、診断した医師は局所的な放射線障害である「ベータ線熱傷」の可能性があるとみて、福島県立医大病院(福島市)に搬送、入院した。

 経済産業省原子力安全・保安院によると、2人は千葉市の放射線医学総合研究所で治療を受けることになるという

 作業現場は、前日の空間線量は毎時数ミリシーベルトだったが、この日は毎時約200ミリシーベルトになっていた。