Sat, 27 November 2010 09:00 BST 英国ニュースダイジェスト
偽者参加の責任は英に 11/27UP
タリバン指導者との和解交渉
【ワシントン 11月26日付 時事】アフガニスタンのダウドザイ大統領首席補佐官は25日、米紙ワシントン・ポスト(電子版)のインタビューで、反政府勢力タリバンとの和解交渉にタリバン指導者のアクタル・マンスール師の偽者を参加させることになった責任は英国にあると非難した。
同補佐官によると、マンスール師の代理人を名乗る人物が約半年前に、和解交渉を打診してきた。アフガン政府は代理人に疑念を抱き、申し入れを受けないことにしたが、交渉を急ぐ英国が代理人と接触。マンスール師の偽者とカルザイ大統領との会談には、英国代表も立ち会った。
一方、米政府当局者は、この人物がマンスール師よりも身長が低かったことなどから「偽者」と判断していたという。この人物はパキスタンの出身であることから、ダウドザイ補佐官は同国情報機関が関与した可能性を指摘している。
2010.11.26 22:32 産経
偽者は英に責任と批判 カルザイ側近が米紙に
25日の米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、アフガニスタン政府と反政府武装勢力タリバンがことし夏に和平に向けた秘密協議を行った際に、交渉相手のタリバンの幹部として偽者を連れてきたのは英当局で、実際の身元はパキスタンのクエッタの商店主だったと報じた。カルザイ大統領側近の話として伝えた。
同側近は、タリバンとの微妙な交渉は「われわれが行うべきで、そのやり方も分かっている」と英当局を批判した。
22日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、旧タリバン政権で航空・観光相を務めたマンスール師を名乗った男が、多額の現金を受け取った上で、アフガン政府側と協議したなどと報じていた。(共同)