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2010/07/07

中国パキスタン首脳会談 中国は資金だけでなく、原子炉建設への技術協力を行うとの報道も出ている。

エネルギー協力強化を確認 中国パキスタン首脳会談



 【北京共同】パキスタンのザルダリ大統領が訪中し、7日に胡錦濤国家主席と会談した。新華社電によると、両首脳はエネルギーや交通、インフラ建設などの分野での協力強化で一致、対テロで協調することもあらためて確認した。

 核拡散防止条約(NPT)非加盟で、事実上の核兵器保有国であるパキスタンの原子力発電所建設支援をめぐり、どこまで突っ込んだやりとりが交わされたかが焦点。

 NPTはこうした国への原子力協力を認めていないため、中国が技術協力することになれば、核技術拡散への懸念も出そうだが「エネルギー協力」の具体的内容は明らかになっていない。

 両首脳は会談後、経済技術協力協定や農業、司法分野などの協力文書調印に立ち会った。

 中国は3月、パキスタンが中部パンジャブ州で建設計画中のチャシュマ原発3、4号機に資金援助することで基本合意。しかし中国は資金だけでなく、原子炉建設への技術協力を行うとの報道も出ている。

 このためパキスタンの隣国インドはザルダリ大統領訪中の直前、安全保障担当の首相特使を中国に派遣。特使は温家宝首相らと会談し、インド側の懸念を伝えた。


2010/07/07 22:45 【共同通信】