亀井静香金融担当相は27日午前のテレビ朝日番組で、24日に皇居で開かれた天皇陛下と閣僚との昼食会の際に「権力の象徴である江戸城(跡地)にお住まいになるのは立場上ふさわしくないのではないか。京都か広島にお住まいになってはどうかと、陛下に一方的に申し上げた」と述べた。
この後、亀井氏は記者団に「明治期に幕府の権力の象徴の跡に入られたことが、その後の歴史で政治利用みたいな形になってしまった」と指摘。陛下は返答は避けつつ「京都は好きです」と応じたことを明かした。
2009/12/27 13:05 【共同通信】
中央日報日本語版
亀井金融担当相、天皇との会話内容公開で波紋呼ぶ
日本の亀井静香郵政・金融担当相が、天皇に住まいを移すことを提案したと毎日新聞が28日に報じた。亀井氏は24日に皇居で行われた会食の際、天皇に「江戸城を離れ京都か広島に住むのはどうか」と質問した。亀井氏は27日にテレビ番組に出演してこうした内容を明らかにし、天皇が「京都が好きだ」と答えたことを明らかにした。住まいを移すかどうかについて天皇からの回答はなかった。
日本では閣僚が天皇との対話内容を公表することは禁忌とされている。1973年には昭和天皇の発言を公表した当時の増原恵吉防衛庁長官が辞任に追い込まれている。亀井氏の発言は今月訪日した習近平中国国家副主席と天皇との会談が日本政府の要請により異例に行われ、「天皇の政治利用」をめぐり議論となった直後のものでもあり波紋が広がりそうだ。亀井氏は「幕府の権力の象徴だった江戸城にいることが政治的に利用されるように見える」と説明した。
2009.12.29 08:04:37
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