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2013/08/09

【汚染水】相馬双葉漁業協同組合 試験操業を中断へ いわき市漁協も延期

漁協が相馬沖の試験操業中断へ 福島、汚染水の流出で 

2013/8/9 20:50 記事保存



 福島県相馬市の相馬双葉漁業協同組合は9日までに、同市沖合などで続けていた試験操業を中断する方針を固めた。これまでに水揚げした魚介類からは放射性セシウムの不検出が続いているが、東京電力福島第1原子力発電所の汚染水流出が深刻になっているのを受け、組合員や消費者の懸念に配慮せざるを得ないと判断した。

 福島県内では、いわき市漁協も9月から同市の沖合や沿岸部で始める予定だった試験操業の延期を決めた。原発事故で自粛に追い込まれ、再開の準備を進めていた福島県の漁業は、汚染水問題で再び深刻な打撃を受けることになった。

 相馬双葉漁協の試験操業の中断は、今月28日の福島県漁業協同組合連合会の組合長会で正式に決める。再開時期は汚染水の流出防止策の進展や、海水の放射性物質濃度のモニタリング結果などをみて判断するという。

 同漁協は昨年6月、ミズダコなど3種を対象に試験操業を開始。基準値を超えるセシウムなどが検出されない状態が続いたため、対象となる魚種を16種まで増やし、操業する海域も広げていた。