東京電力福島第一原子力発電所の2号機で28日、原子炉圧力容器下部の温度が99.4度まで低下した。これにより、1~3号機のすべてで圧力容器下部の温度が100度未満に到達。冷温停止を判断する条件の1つである、圧力容器底部の温度がおおむね100度以下となっている状態を実現した。今後、注水の多重性や信頼性を十分に確保し、冷温停止状態を恒常的に維持できるよう冷却を継続する。
文部科学省は29日、航空機を使って測定した放射性セシウムの蓄積量について、千葉県と埼玉県の汚染マップを公表した。東京電力福島第一原発事故によって飛散した汚染の帯が、薄まりながら首都圏まで広がっていることが示された。