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2011/06/18

フランス政府、「静岡県産茶葉」から放射性セシウムを検出と発表。  静岡県「県内では他県産や海外産の茶葉を加工して出荷する場合もあり、茶葉自体がどこで生産されたものかはまだ分からない」

仏 静岡県産茶葉からセシウム
6月18日 18時0分
フランス政府は17日、日本から空輸された静岡県産の茶葉から基準値を超える放射性セシウムが検出されたと発表しました。


「一帯は海側から吹く風と、山から下りてくる風が関東平野上でぶつかり、雲を形成して雨を降らせる場所。都の水道水から放射性物質が検出されたのも、これで説明できる」=早川由紀夫教授(火山学)

ホットスポットなぜ出現…気象と地形の複合要因
 福島県伊達市や南相馬市などで、局地的に高い放射線量が測定される「ホットスポット」が現れた理由について、日本原子力研究開発機構の永井晴康グループリーダーは「風向きや降雨量など気象的条件と、山の存在など地形的条件が重なった」と指摘する。

 福島第一原発から放射性物質の大量放出があった3月15日午後、北西方向に放射性物質の雲が広がっていたと見られ、「雲の通過と降雨が重なり、高線量の地域ができた」と話す。

 微粒子の大気拡散に詳しい群馬大の早川由紀夫教授(火山学)は4月上旬、民間による測定や国の公表データをまとめ、同原発から半径約300キロ・メートルの汚染地図を作成した。茨城県南部から千葉県、埼玉県、東京都の一部にかけ、周囲より放射線量の高い帯状の地帯が現れた。

 「一帯は海側から吹く風と、山から下りてくる風が関東平野上でぶつかり、雲を形成して雨を降らせる場所。都の水道水から放射性物質が検出されたのも、これで説明できる」と、早川教授はみる。

(2011年6月18日16時03分 読売新聞)



原発工程表、2度目の改定

被曝管理と医療体制強化が課題…東電工程表
 東電の工程表は4月に発表され、今回の改訂は、先月17日に続くもの。

 この2か月で、高濃度汚染水の処理システムが本格稼働にこぎつけ、1か月後のステップ1完了に向けて前進したほか、使用済み核燃料一時貯蔵プールを安定的に冷やす循環冷却装置は2号機で前倒しで稼働できた。一方で、水素爆発を防ぐための格納容器への窒素注入が2、3号機で着手できていないなど、進捗(しんちょく)状況は工程ごとにばらつきがある。

 工程表には、新たな課題として、作業員の放射線被曝(ひばく)管理と医療体制の強化が盛り込まれた。原発敷地内に診療所を新設するほか、内部被曝量の検査装置「ホールボディーカウンター」を10月までに10台増設する。

 また、汚染水の処理に伴って、高濃度の放射性物質を含むスラッジ(汚泥)の発生も新たな問題となってきた。工程表では、来月以降の「ステップ2」に、スラッジが周辺環境に拡散しないように安定的に保管・管理することなどを記載した。また、敷地外への地下水汚染の拡散を防ぐため、地下の遮蔽壁の設置について具体的な検討を始める。

(2011年6月18日01時25分 読売新聞)