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2012/08/18

「大統領の独島訪問以後、日本のやり方は根本的に変わった」 「政府は内心では緊張しながら対策準備に腐心している」 

大統領言動「行き過ぎ」批判も=対日関係悪化に懸念-韓国

【ソウル時事】韓国の李明博大統領の竹島(韓国名・独島)訪問への対抗措置として、日本政府は近く国際司法裁判所(ICJ)への提訴手続きに入る。日韓関係は緊迫局面を迎えており、韓国内では李大統領の行き過ぎた言動を批判する声も上がっている。

 18日付の京郷新聞は「日本政府はこれまで『竹島は日本の領土』と主張しながらも、特別に強い挑発はしなかったが、大統領の独島訪問以後、日本のやり方は根本的に変わった」との見方を紹介。「独島問題は未知の領域に入った」として、「政府は内心では緊張しながら対策準備に腐心している」と伝えた。

 韓国でも波紋を呼んだのが14日に行った、天皇陛下の訪韓には死亡した独立運動家への謝罪が必要との発言だ。京郷新聞は「日本社会の特殊性などを勘案すると、度を超えた感がある」との専門家の意見や「過ぎたるは及ばざるがごとしだ」との与党議員の声を伝えた。 

 朝鮮日報も「日本がICJ提訴など強硬姿勢を見せるのは大統領の独島訪問よりも、謝罪への言及に憤慨したからだ」と指摘した。
 韓国日報は社説で、「史上最高レベルに至った両国の外交摩擦が及ぼす最大の懸念は両国国民の感情に火が付くことだ」とし、「これ以上の感情対立は両国の国益を害するので、両国政府は収拾を急いでほしい」と求めた。(2012/08/18-18:51)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012081800238