農林水産省は8日、東北や関東甲信越などの17都県に対し、腐葉土の生産や使用を自粛するよう5日付で再度通知したと発表した。腐葉土の汚染状況の把握が難しく、放射性物質の検査方法が確定できないため。
原発周辺県で作られた腐葉土には高濃度の放射性物質が含まれる可能性があることから、農水省は7月25日に利用自粛を要請。今月2日に肥料の放射性セシウムの暫定規制値を1キロ当たり400ベクレルと公表した際、腐葉土の自粛措置も解除する考えを示していた。
自粛の対象は、宮城、福島など東北6県、新潟、長野を含む関東甲信越10都県と、静岡県。同省と各都県は、落ち葉を集めて腐葉土を製品化する過程で放射性物質がどう濃縮されるかなどを調べ、検査方法を検討する。(2011/08/08-19:14)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201108/2011080800738