日本原子力研究開発機構は19日、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で20日から予定していた発電系統の機能確認試験を延期したと明らかにした。試験の手順書などを今月中に見直す。新たな試験開始日は明示しなかった。
昨年8月の装置落下事故に続き、12月以降も非常用発電機の故障などが続いたため慎重を期す。
原子力機構によると、試験を予定していたのは原子炉の熱で発生させた蒸気で発電する系統。2011年度中の開始を目指す「40%出力試験」で本格運用する。試験では1995年のナトリウム漏れ事故以来、初めて水を通し、約1年かけてポンプの動作や水漏れなどを確認する予定。
2011/01/19 21:59 【共同通信】