2011年10月8日
福島第一原発事故後、比較的高い放射線量が観測された群馬県川場村にある世田谷区の宿泊施設脇の地表面で、毎時七・六マイクロシーベルト(一マイクロは一ミリの千分の一)の放射線量が観測されていたことが分かり、区は七日、土の除去作業を行うことを明らかにした。この施設は、区内の小学生が自然体験事業などで利用している。 (原昌志)
同日の区議会決算委員会で答弁した。観測されたのは宿泊施設の雨どいの下。付近の空間放射線量は、国の屋外活動制限値(毎時三・八マイクロシーベルト)を下回る〇・五二マイクロシーベルトだった。現場付近は建物の裏手で、通常は人が近づかない場所だが、立ち入り禁止にしたという。
区側は「土を除去して、雨水がたまらないような工事を行う」と説明。また施設用の放射線量測定機を購入し、定期的に施設周辺の測定を行っていくとした。