冷却装置作動と誤認 原発事故 聞き取り調査公開
2011年12月6日
福島第一原発の事故当時、現場の東京電力緊急対策本部が、大津波の襲来後も1号機の非常用冷却装置(IC)は作動し続けていると誤認していたことが六日、経済産業省原子力安全・保安院が情報公開した保安調査の文書で分かった。現場の状況を正しく認識できていなかったことで、事故対応に遅れが出た可能性もある。
保安院は八月四、五の両日、福島第一原発で、吉田昌郎(まさお)所長(当時)らから聞き取り調査を実施。保安院はこれまで内容を明らかにしてこなかったが、今回、本紙が保安院に対して行った情報公開請求で分かった。
元警視に猶予付き有罪=神世界トップかくまう-横浜地裁
有限会社「神世界」(山梨県甲斐市)グループによる霊感商法詐欺事件で、グループトップの「教祖」と呼ばれた男の逃亡を助けたとして、組織犯罪処罰法違反(犯人蔵匿)の罪に問われた元神奈川県警警視の吉田澄雄被告(55)の判決が9日、横浜地裁(佐脇有紀裁判官)であり、懲役2年、執行猶予4年を言い渡した。
佐脇裁判官は、吉田被告が偽名を使って、グループトップの斉藤亨被告(54)=公判中=の宿泊手続きや関係者に口止めを指示したことを認定した。
判決によると、吉田被告は神世界関係者らと共謀し、斉藤被告の逮捕を逃れさせるため、8月18~20日と9月11~12日、偽名で東京都台東区や岐阜県の旅館などを予約し、同被告を宿泊させてかくまった。(2011/12/09-15:43)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201112/2011120900721