11月15日(ブルームバーグ):ニューヨーク市警は15日未明、所得格差に抗議する「ウォール街を占拠せよ」運動の中心拠点であるズコッティ公園で抗議運動参加者の強制排除に踏み切った。抗議運動は8週間以上にわたって展開されてきた。
これより先、カリフォルニア州オークランドとオレゴン州ポートランドでも同様に抗議運動の拠点が排除された。ニューヨークのブルームバーグ市長によると、現地時間15日午前1時、ニューヨーク市警とズコッティ公園の所有者が抗議運動の参加者に対しテントや寝袋などを撤去するよう命じた。
ブルームバーグ市長は記者会見で、「米憲法修正第1条は言論の自由を保護するものだ」と述べ、「公共の空間を占拠するためのテントや寝袋使用を保護しているわけではない。抗議運動の参加者はテントと寝袋で2カ月間公園を占拠した。これからは議論の力で公園のスペースを占拠するべきだ」と訴えた。