カジノ関連口座に100億円超=融資大半使用か-大王製紙、前会長告訴へ
大王製紙の井川意高前会長(47)が子会社から巨額融資を受けていた問題で、融資総額約106億円のうち約90億円が、海外のカジノ関連会社の口座に前会長名義で入金されていたことが27日、関係者への取材で新たに分かった。
大王製紙が設置した特別調査委員会の調べで、融資のうち十数億円は、子会社から米国ラスベガスのホテル関係の口座に直接入金されていたことが判明しており、融資の大半がカジノで使われた可能性が浮上した。
大王製紙は28日に調査結果を公表するとともに、佐光正義社長が記者会見し、会社法違反(特別背任)容疑で前会長を東京地検特捜部に告訴すると表明する方針。告訴を受け、特捜部は捜査を本格化させるとみられる。
調査委の調べなどによると、井川前会長は昨年5月~今年9月、子会社7社などから無担保で総額約106億円の融資を受けた。
関係者によると、うち約90億円は、子会社などから前会長の個人口座に入金された後、カジノ関連会社の口座に振り込まれていたという。(2011/10/27-20:56)
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%c2%e7%b2%a6%c0%bd%bb%e6&k=201110/2011102700482