北方領土のロシア領有を強調
今週初めに北方領土を訪れた、ロシアのシュワロフ第1副首相は、国営テレビのインタビューに答え、北方領土のロシア領有を強調するとともに、ロシア人住民が今後も島で生活できるようインフラ整備に力を入れる考えを重ねて示しました。
ロシアのシュワロフ第1副首相は、今月13日に北方領土の国後島と択捉島を訪れたあと、ロシア国営テレビのインタビューに答え、15日、その内容が放送されました。
この中で、シュワロフ副首相は、メドベージェフ大統領の指示で島々の現状を視察するために訪れたと説明したうえで「ロシアの重要な地域で、われわれの土地だ」と述べ、北方領土の領有を改めて強調しました。
そして「子どもたちをはじめ、住民が島にとどまって生活できるよう、教育や保健、住宅などの整備を進めるのが連邦政府と地元州政府の責任だ」と述べ、学校などのインフラ整備に力を入れる考えを示しました。
北方領土を巡っては、プーチン首相も国後島と択捉島の空港を改修する計画を示しており、ロシア政府は自国の領土の一部としてインフラ整備を本格化させる姿勢を見せています。