福島第一原発4号機、超高濃度放射能が拡散
2011/03/15
プールの水が高温になって水蒸気が発生し、燃料表面の金属と反応して、水素が発生したとみられる。
深刻な被害の恐れ 4号機燃料棒、圧力容器の外に
2011/3/15 12:40 情報元 日本経済新聞 電子版
2011/3/15 12:40 情報元 日本経済新聞 電子版
東京電力の福島第1原子力発電所の現状が深刻になってきた。2号機が原子炉の心臓部に近い格納容器の一部が破損したほか、定期検査中で運転を停止していた4号機で火災が発生した。水素爆発によって建屋が吹き飛んだ同1、3号機の被害を上回る恐れがある。
4号機は定期検査中で、使用済み燃料は原子炉の中心部から外されてプールの中に漬かっていた。冷温停止状態で燃料を抜き出したものの、まだ燃料は高温状態だった。地震により冷却水を循環させるシステムが止まり、プール内の水の温度が上がった。通常はプール内の温度は25度だが、午前4時の段階で84度まで上がっていたという。
プールの水が高温になって水蒸気が発生し、燃料表面の金属と反応して、水素が発生したとみられる。その水素が建屋の屋上付近にたまり、水素爆発が起きた可能性が高い。この爆発を引き金に、火災が起きたと推測している。
福島第一原子力発電所の第3号機付近で最大400ミリシーベルト(40万マイクロシーベルト)と一般人の年間被ばく量1000マイクロシーベルトの400倍と人体に影響ある放射性濃度を検出
福島第一放射線濃度は「身体に影響」…官房長官
2号機の爆発音について専門家の意見
爆発音の2号機、何が起きた?…専門家の見方
東京電力福島第一原子力発電所2号機で、15日朝に確認された大きな爆発音。
原子力の最後の安全を確保する仕組みに重大な損傷が起きたのか。放射性物質が外部に大量に漏れ出す可能性もある。専門家の様々な見方をまとめた。
原発で最も大事なのは、放射性物質の封じ込めだ。
今回の爆発では、原子炉の格納容器に何らかの損傷が起きたのでは、という指摘が専門家から出ている。
トルコ、原発建設計画を推進の方針
トルコは原発建設計画を推進、日本の地震は影響せず=エネルギー相
2011年 03月 15日 10:23 JST
2011年 03月 15日 10:23 JST
[イスタンブール 14日 ロイター] トルコのユルドゥズ・エネルギー相は、2カ所の原子力発電所の建設計画について予定通り進める方針を示した。
1カ所では日本との技術協力で進める予定で、東京電力および東芝と協議を進めている。
エネルギー相はテレビ番組で「日本の今回の地震はトルコの計画に影響しない。今回の事態からの教訓を踏まえ、協議を継続する」と述べた。
トルコには断層帯が通っており、地震も活発。1999年の2回の地震では死者数が2万人を超えた。
福島第一原発3号機の原子炉建屋から蒸気 4号機の原子炉建屋の屋根に損傷が見つかる
福島原発3号機建屋から蒸気、4号機屋根も損傷
東京電力によると、15日午前7時5分、福島第一原発3号機の原子炉建屋の屋外上部に蒸気が浮いているのが見つかった。
色や大きさなど詳細は不明。
また、地震発生時には定期検査のため停止中だった同原発4号機の原子炉建屋5階の屋根に損傷が見つかった。損傷がいつできたかは不明。
(2011年3月15日08時57分 読売新聞)
福島第一原発2号機、燃料棒の露出が2.8mまで回復
福島第一原発2号機で水位回復、露出2・8m
経済産業省原子力安全・保安院などによると、15日午前6時10分に爆発音があった福島第一原子力発電所2号機で、水位が回復を始めた。
このため、全露出していた燃料棒の一部を水が覆い、露出は2・8メートルまで回復したという。
(2011年3月15日08時52分 読売新聞)
政府と東京電力による統合対策本部を東京電力本店に設置
東日本大震災:政府と東電で統合対策本部 東電本店に設置
2011年3月15日 6時3分 更新:3月15日 6時8分
2011年3月15日 6時3分 更新:3月15日 6時8分
菅首相は15日午前5時半ごろ、福島第1原発で相次ぐ重大なトラブルに対応するため、政府と東京電力による統合対策本部を東京電力本店に置くことを明らかにした。本部長には菅首相、副本部長には海江田万里・経済産業相と清水正孝・東電社長がつく。
福島の原子力発電所の事故はレベル5もしくは6の可能性=フランス原子力安全当局、
福島の原発事故はレベル5か6の可能性、米スリーマイル島事故に匹敵か=仏当局
2011年 03月 15日 04:45 JST
2011年 03月 15日 04:45 JST
[パリ 14日 ロイター] フランス原子力安全当局(ASN)は14日、福島の原子力発電所での事故について、国際基準で定められているレベル7までの分類のうち、レベル5もしくは6に該当する可能性があるとの見解を明らかにした。これは1979年の米スリーマイル島原発事故に匹敵する水準としている。
福島第一原子力発電所2号機、再び水位が低下 燃料棒がすべて露出した状態に
2号機 再び核燃料すべて露出
3月15日 1時5分
3月15日 1時5分
東京電力は、福島第一原子力発電所2号機で、14日午後11時ごろ、原子炉を冷やすための水が注入できなくなり、原子炉の水位が急激に下がって再び燃料棒がすべて露出した状態になったとみられると発表しました。また、敷地周辺の放射線の量が、午後9時37分に基準の6倍と、これまでで最も高くなり、緊急事態を知らせる通報を国に行いました。
東京電力によりますと、福島第一原子力発電所2号機で、14日午後11時ごろ、原子炉の中の気体を逃がして圧力を下げるための弁が閉まり、炉の中の圧力が高まったため、原子炉を冷やすための水が送れなくなりました。
このため、原子炉の水位が急激に下がり、再び燃料棒がすべて露出した状態となったとみられるということです。2号機では、14日もポンプが停止して原子炉に海水が入らなくなり、午後6時半から2時間20分の間、燃料棒がすべて露出しましたが、その後、ポンプを動かした結果、午後9時半すぎに燃料棒の半分が水につかった状態に戻っていました。
東京電力では、原子炉の中の気体を逃がす弁は、あわせて10個ほどあり、ほかの弁を開けて圧力を下げる対策などを進め、原子炉に海水を注入して水位を回復したいとしています。
また、2号機では敷地周辺の放射線の量が、午後9時37分に基準の6倍のこれまでで最も高い3130マイクロシーベルトとなり、国に対して緊急事態を知らせるいわゆる「15条通報」を行いました。
日本政府、IAEAに専門家による支援チームの派遣を要請
IAEAが専門チーム派遣へ 原発事故で日本に
2011年3月15日 01時30分
2011年3月15日 01時30分
【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は14日、同機関の会合で、東日本大震災で起きた日本の原発事故に関連し、日本から技術支援など専門チームの派遣要請があったことを表明した。
天野氏は、これまで日本政府から要請があれば、IAEAが「技術的な支援をする用意がある」としていた。
IAEAはこの日の会合で具体的な派遣計画を詰め、会合後の記者会見で、天野氏が派遣内容を発表するとみられる。
天野氏は12日のビデオ声明で、日本政府の事故対応に一定の評価をしながらも「福島第1原発については引き続き懸念が存在する」と指摘。早期の安全確保に期待を表明している。
また14日、IAEAが15日から毎日、加盟国や報道機関に日本の原発事故の状況を説明することを明らかにした。
これとは別にIAEAは14日、福島第1原発3号機の原子炉建屋の水素爆発について、日本政府から報告があったと発表した。
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