容疑者搭乗疑われ…ボリビア大統領機、途中着陸>
【リオデジャネイロ=浜砂雅一】ロイター通信などによると、南米ボリビア政府は2日、ロシアから帰国途中のモラレス大統領を乗せた政府専用機が、オーストリアの首都ウィーンの空港に着陸を余儀なくされたと発表した。
米政府機関による情報監視を暴露したエドワード・スノーデン容疑者(30)が搭乗している可能性を疑うフランス、ポルトガル両国が上空の通過を認めなかったためという。ボリビアのチョケワンカ外相はウィーンで記者団に、同容疑者は搭乗していないと明言した上で、「誰がこんなウソを作り出したのかわからない」と不快感を強調した。
ボリビアのモラレス大統領は反米左派で、同容疑者から亡命申請があれば検討する考えを示していた。
(2013年7月3日12時01分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130703-OYT1T00468.htm?from=blist
ボリビア大統領機が給油地に着陸できず 元CIA職員同乗の情報が原因?
2013.07.03 Wed posted at 11:02 JST
(CNN) ボリビア当局者は、同国のモラレス大統領が2日、訪問先のモスクワから帰国するため乗っていた専用機に、米国家安全保障局(NSA)の監視活動を暴露した米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン容疑者が同乗しているとの偽情報が流れ、同機が給油予定地のポルトガル・リスボンに着陸できず、航路を変更してオーストリアに着陸したと発表した。
チョケワンカ外相は記者団に対して、大統領機がスノーデン容疑者を乗せているとの「根拠のない疑惑」があるとの説明を受けたと語った。
同外相は「大統領の命が危険にさらされた」と述べ、「このうそをだれが考え出したのか分からないが、わが国への悪意が感じられる」と非難。当局が情報源を調べていると語った。
サーベドラ国防相によると、同機はポルトガルのリスボンで給油を予定していたが、同国当局が「技術的な理由」により着陸を許可できないと伝えたため、飛行経路を変更。その後フランス領空に差し掛かる直前にも、同国当局から「技術的な理由」により領空通過を許可できないと言われたという。
国防相はスノーデン容疑者が乗っているとのうわさについて、CNNとのインタビューで「米政府が流したうそだ」「わが国の権利の侵害であり、国際航空法違反だ」と主張した。
またエクアドルのパティニョ外相は、ただちに「重大な事態だ。南米諸国連合(UNASUR)の外相会合を開いてこの問題を協議する」と表明した。
スノーデン容疑者、ボリビア大統領機に同乗せず オーストリア外務省
2013年07月03日 12:33 発信地:ウィーン/オーストリア【7月3日 AFP】オーストリア外務省は3日、同国の首都ウィーン(Vienna)にあるウィーン国際空港(Vienna International Airport)に着陸した南米ボリビアのエボ・モラレス(Evo Morales)大統領を乗せた航空機には、21か国に亡命を申請した米中央情報局(CIA)の元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者(30)は乗っていなかったと明らかにした。
オーストリア外務省の報道官はAFPの取材に対し、「モラレス大統領は3日朝、ボリビアの政府所在地ラパス(La Paz)に向けて出発する」と述べた一方で、同大統領を乗せた航空機がなぜウィーンに着陸したかは知らされていないと述べた。モラレス大統領は訪問先のロシアのモスクワ(Moscow)から帰国する途中だった。
これに先立ち、ボリビアのダビド・チョケワンカ(David Choquehuanca)外相は、フランスとポルトガルがモラレス大統領を乗せた航空機が領空に入るのを拒否したと非難していた。スノーデン氏が同乗していると誤解したため、許可しなかったのだろうという。モラレス大統領は、スノーデン元職員から亡命の申請があれば、進んで検討するとしていた。
内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」によると、ボリビアはスノーデン容疑者が亡命を申請した21か国の1つ。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2954037/10999251?ctm_campaign=txt_topics
元CIA職員動向 欧州各国過敏に
7月3日 12時14分南米ボリビアの政府は、モラーレス大統領の専用機が訪問先のロシアから帰国する際、アメリカの情報機関による個人情報収集を告発したスノーデン容疑者が同乗しているのではないかと疑ったフランスなどが上空の通過を拒否したと批判し、ヨーロッパの国々が過敏になっていることがうかがえます。
アメリカの情報機関が極秘に大量の個人情報を収集していた問題を告発したCIA=中央情報局のスノーデン元職員は、これまでに20か国に亡命を申請したとしていますが、このうち、ヨーロッパのイタリアやスイスなどは、今のところ亡命申請を受け入れない方針を表明しています。
こうしたなか、亡命申請の受け入れに前向きな考えを示しているボリビアのモラーレス大統領を乗せた専用機が、2日、訪問先のロシアから帰国する際、オーストリアのウィーン空港に緊急着陸しました。
ボリビア政府は、フランスとポルトガルが、上空の通過や燃料補給のための着陸を拒否したためだとしています。
ボリビアのチョケワンカ外相は「両国は、スノーデン元職員が同乗しているのではないかと疑って上空通過を拒否した。根拠のないうわさで大統領の命を危険にさらした」と強く批判しました。
フランスなどはコメントを出していませんが、アメリカは、スノーデン元職員が移動する際の経由地となりうる国々を含めて、各国に元職員を受け入れないよう要請しており、この問題を巡ってヨーロッパ各国が過敏になっていることがうかがえます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130703/k10015765651000.html
2013年 7月 03日 11:08 JST.
ボリビア大統領乗せた飛行機が緊急着陸―スノーデン氏搭乗のうわさも
ボリビア政府は2日、モラレス大統領を乗せたモスクワ発の飛行機が、オーストリアへの着陸を余儀なくされたと発表した。フランスとポルトガルが領空通過の許可を拒んだためだという。モラレス大統領は、米国家安全保障局(NSA)による個人情報収集活動を暴露したとして米当局に訴追されているエドワード・スノーデン氏を連れている可能性があると憶測が出ていた。
ボリビアのチョケワンカ外相は首都ラパスでの記者会見で、スノーデン氏搭乗のうわさを否定。搭乗させれば国際規範に反することになっただろうと説明した。
左派のモラレス大統領はロシアで開かれたガス輸出国会合に出席していた。これまでに、ボリビアはスノーデン氏の亡命申請の検討に前向きだと語っている。
ポルトガルの政府当局者からのコメントは得られなかった。フランス外務省の報道官は、ボリビアの主張に関して情報がないと述べた。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323751804578582444002983404.html