ページ

2013/06/17

【元CIA職員 情報暴露】中国外務省「米国はこの問題に対する国際社会の関心や要求を重視し、必要な説明を行わなければならないと認識している」

米に説明要求=元CIA職員の暴露問題―中国


時事通信 6月17日(月)19時50分配信
 【北京時事】中国外務省の華春瑩副報道局長は17日の記者会見で、米国家安全保障局(NSA)が個人の通信情報を収集していたと、香港滞在中の元米中央情報局(CIA)職員エドワード・スノーデン氏が暴露したことについて、「米国はこの問題に対する国際社会の関心や要求を重視し、必要な説明を行わなければならないと認識している」と述べ、米政府に責任ある対応を求めた。

  一方、チェイニー前米副大統領が米テレビ番組で、中国が暴露に関与した可能性があるとの見方を示したが、華副局長は、スノーデン氏が「中国のスパイ」との見方について「完全に根拠のない話だ」と否定した。

  スノーデン氏は香港で、地元有力英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストの取材に対し、米政府機関が中国本土や香港を対象にしたハッキングを行っていると主張した。この証言が事実なら、自らを「ハッカー被害者」とする中国の主張を裏付けることになる。

  スノーデン氏はまた、同紙に対し「(香港の)法廷で米政府と闘う。香港の法治を信じている」とも表明。香港を特別行政区として影響下に置く中国政府の対応も焦点となっている。中国政府は香港政府と連携し、スノーデン氏を利用して対米圧力をかける思惑もあるとみられる。