尖閣諸島付近に向かったとされる漁船「千隻」は今のところ未確認
接続水域に中国漁業監視船=漁船などは未確認-日本人2人が魚釣島上陸・尖閣
18日午前6時50分ごろ、沖縄県石垣市の尖閣諸島の魚釣島北北西約43キロの日本の接続水域で、中国農業部漁業局所属の漁業監視船「漁政35001」1隻が東に向かって航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。第11管区海上保安本部(那覇市)によると、同水域内で他の監視船や、民間の中国の漁船は今のところ確認されていないという。
同庁の巡視船は、無線などで領海に入らないよう警告。漁政35001は無線を通じ、中国語で「釣魚島は中国固有の領土だ。われわれは正当な業務を実施している。あなたたちはこの海域を離れてください」と応答したという。
一方、同日午前9時半ごろ、魚釣島に日本人2人が上陸した。小型船で接近し、船から海に飛び込み上陸、既に現場周辺にいた県警から警告を受け、船に戻ったという。県警などによると、2人は18日未明、乗員を含め計5人で石垣島を出港した鹿児島県の会社経営の男性らとみられ、海保は小型船の乗員から事情を聴いている。(2012/09/18-12:11)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012091800252
中国漁船が尖閣海域へ 「千隻」と報道、対抗措置か
【北京、上海共同】中国メディアは17日、東シナ海での休漁期間終了に伴い、浙江省や福建省などの漁船計千隻が18日か19日、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近の海域に到着する見込みだと報じた。
日本政府による尖閣諸島国有化に対する対抗措置の可能性がある。海上保安庁は複数の巡視船を尖閣諸島周辺に配置し、警戒を強めている。大量の漁船が一度に尖閣周辺の日本領海に侵入すれば、海保の巡視船との衝突など不測の事態を招く恐れがあり、日中間の緊張がさらに高まりそうだ。
野田首相は17日、公邸に藤村官房長官らを呼んで対中情勢を協議、万全の対応に努めるよう指示した。
2012/09/18 00:39 【共同通信】