【ニューヨーク共同=辻村元樹】米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は13日、スペイン国債の長期信用格付けを「ダブルA」から「ダブルAマイナス」に1段階引き下げたと発表した。また見通しは「ネガティブ(格下げ方向)」とした。
S&Pは格下げの理由として、スペインの厳しい財政事情や景気の先行き不透明感に加え、同国の金融システムの脆弱(ぜいじゃく)性、構造的に高い失業率などを挙げた。
スペイン同様にユーロ圏の大国であるイタリアの国債を、S&Pと同業のムーディーズ・インベスターズ・サービスが9月から10月にかけて相次いで格下げしたばかり。
2011/10/14 10:23 【共同通信】
2011年 10月 12日 04:16 JST
スペイン銀10行を格下げ、サンタンデールはAAマイナス=S&P
[ニューヨーク 11日 ロイター] 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は11日、スペインの銀行10行について、信用格付けを引き下げたと発表した。
向こう約1年半にかけて、スペイン経済の見通し悪化が同国の銀行セクターに引き続き打撃を与えるとの見方を示した。
サンタンデール銀行(SAN.MC: 株価, 企業情報, レポート)の格付けは、「AA」から「AAマイナス」に引き下げられた。見通しは「ネガティブ」としている。
2011年10月8日9時55分
スペイン・イタリア国債格下げ 欧州債務危機でフィッチ
格付け会社フィッチ・レーティングスは7日、スペインとイタリアの長期国債の格下げを発表した。スペインは「AAプラス」から2段階下げて「AAマイナス」に、イタリアは「AAマイナス」から1段階下げて「Aプラス」にした。どちらも見通しは「弱含み」とし、さらなる格下げの可能性を示唆した。
フィッチは声明で、「欧州政府債務危機の抜本的な解決は、政治的にも実務的にも複雑だ。実行に移して投資家の信頼を得るのには時間がかかる」と指摘。「この危機は、金融の安定や成長の見通しに悪い影響を与えている」とした。スペインについては「一部地方政府の財政再建努力に危うい面がある」とも述べた。フィッチがスペイン国債を格下げするのは2010年5月末以来で1年4カ月ぶり。
一方、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは7日、「Aa1(AAプラスに相当)」としているベルギーの長期国債格付けについて、引き下げ方向で見直すと発表した。金融大手デクシアの支援に乗り出すことに伴う潜在的なコストを調べるとしている。(ロンドン=有田哲文)
2011年 10月 8日 02:30 JST
スペインをAAマイナスに格下げ、見通しはネガティブ=フィッチ
[ニューヨーク 7日 ロイター] 格付け会社フィッチは7日、スペインの信用格付けを、従来の「AAプラス」から「AAマイナス」に2段階引き下げた。ユーロ圏債務危機の深刻化が同域全体に悪影響を及ぼしていると指摘した。
見通しは「ネガティブ」を継続し、今後数年間でさらに格下げする可能性を示唆した。
同国の経済成長見通し悪化に伴い、財政健全化をめぐるリスクが高まったと述べた。