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2011/03/25

文部科学省、福島第1原発から約30キロ北西の地点で、約24時間の積算放射線量を調査

30キロ地点、1日で年間被ばく限度超す



 文部科学省は福島第一原発からおよそ30キロ北西の地点で1日の積算放射線量を調査した結果、一般の人が許容される1年間の被ばく限度を超えた放射線量が計測されたことを明らかにしました。

 この調査は、文科省が福島第一原発からおよそ25~30キロの福島県内6地点で、およそ24時間測定したものです。

 それによると、原発の北西30キロ付近、福島県南相馬市と飯館村の境界付近で1.437ミリシーベルトを計測したということです。この数値は一般の人が年間に被ばくする線量の限度の1ミリシーベルトを超え、さらに原発の業務にあたる人の年間の限度である50ミリシーベルトもおよそ1か月で超えることになります。

 文部科学省は「積算の調査結果は今回が初めてであり、1回の数値ではなんともいえないので、今後も長期的に見守っていく必要がある」としています。(25日15:19)



北西30キロ、24時間で年間許容量超す放射線
 文部科学省は25日、福島第一原子力発電所の北西約30キロの地点で、23日正午過ぎからの約24時間に1437マイクロ・シーベルトの放射線量を観測したと発表した。

 年間に自然界や医療行為以外で人が浴びてよいとされる許容量1000マイクロ・シーベルトの1・4倍にあたる。

 同原発から北西方向ではこれまでも比較的高い放射線量が観測されているが、政府の原子力安全委員会は25日の記者会見で「風向きや地形の影響で局地的に計測されたと考えられる。全体的に放射線量は減少しており、健康に影響が出る状況ではない」と述べた。24時間積算でのデータ発表は初めて。

 一方、同原発の太平洋岸沖合約30キロの8地点で24日に採取した海水からは、1リットルあたり16・9~59・1ベクレルの放射性ヨウ素131を検出した。3か所で安全基準の同40ベクレルより高いが、前日よりやや低い傾向。放射性セシウム137はいずれも基準値を下回った。

(2011年3月25日19時48分 読売新聞)





1日で年間被ばく線量超を計測 福島原発から北西30キロ
 文部科学省は25日、東京電力福島第1原発から約30キロ北西の地点で、約24時間の積算放射線量を調査し、一般人の年間被ばく線量限度1ミリシーベルト(=千マイクロシーベルト)を超える1・4ミリシーベルトを計測したと発表した。

 文科省は23~24日、原発から約25~30キロの福島県内6地点で測定。このうち同県南相馬市と飯館村の境界付近で1・4ミリシーベルトを計測し、ほか5カ所でも0・10~0・86ミリシーベルトを計測した。

 また同県内の池や土壌、雨水の放射性物質を調査、原発から約40キロ北西の池で19~22日に採取した水1キログラム当たりでヨウ素を1330~2450ベクレル、セシウムを172~940ベクレル検出した。

 国の摂取制限基準は水1キログラム当たりヨウ素300ベクレル、セシウム200ベクレル。周辺では土壌や雑草でも放射性物質が検出されており、文科省は「農産物や動植物への影響が懸念される」とした。

2011/03/25 13:35 【共同通信】