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2013/03/14

新ローマ法王が決まる

バチカン:新法王決定の白煙上がる コンクラーベ2日目

毎日新聞 2013年03月14日 03時28分(最終更新 03月14日 03時39分)

【ローマ福島良典】第265代ローマ法王ベネディクト16世(85)の退位に伴いバチカン(ローマ法王庁)で開かれていた法王選挙会議(コンクラーベ)は13日、第266代新法王を選出した。会場のシスティーナ礼拝堂の煙突からは同日午後7時過ぎ(日本時間14日午前3時過ぎ)、「決定」を知らせる白煙が上がったが、新法王の氏名は発表されていない。





コンクラーベ 新法王を選出

3月14日 4時7分

新しいローマ法王を選ぶ選挙「コンクラーベ」で13日の午後の投票が行われ、日本時間午前3時過ぎにバチカンのシスティーナ礼拝堂の煙突から白い煙が上がり、続いてサンピエトロ大聖堂に設置された鐘がなり、法王が選ばれたことが明らかになりました。

日本時間13日未明に始まった今回のコンクラーベは、5回目の投票で法王が選出される結果となり、このあとサンピエトロ大聖堂のバルコニーに新しい法王が姿を見せることになっています。

サンピエトロ広場に集まった数万人の人々は大きな歓声を上げて新しい法王の誕生を祝っています。


新法王の選出から登場まで
バチカンのシスティーナ礼拝堂で行われているコンクラーベで、投票総数の3分の2以上の票を集めた枢機卿が新しいローマ法王に選ばれると、礼拝堂の煙突から投票用紙を燃やした白い煙があがるとともに、サンピエトロ大聖堂の鐘が鳴らされ、外部に知らされます。

システィーナ礼拝堂では、枢機卿団の長老が法王に選ばれた人に対し、「法王に選ばれたことを受諾するかどうか」、そして、「法王としてどのように名乗るか」を尋ねます。

続いて、新しい法王は、礼拝堂の奥にある「涙の部屋」と名付けられた3メートル四方ほどの部屋に1人で入り、誰が選ばれてもよいよう、あらかじめ3つのサイズが用意された法王の衣装を身にまといます。「涙の部屋」とは、この瞬間に新しい法王が自らの職責の重さに涙するとされたことから、つけられた名前だということです。

部屋から出てきた法王に対し、枢機卿団が改めて忠誠を誓う儀式が行われ、それに続いて、今回は新しい法王がシスティーナ礼拝堂に隣接する別の礼拝堂に移り、神に祈りを捧げる予定だということです。
このあと、枢機卿団の代表がサンピエトロ大聖堂の正面にあるバルコニーに出て、ラテン語で、新法王の誕生を告げるとともに、その名を明らかにします。それを受けて、新法王がバルコニーに姿を見せ、ラテン語で「都市、そして世界に」と述べて世界中のカトリック信者を祝福することになっています。

バチカンの報道官は記者団に対し、礼拝堂の煙突から白い煙が上がってから新しい法王が姿を見せるまで、少なくとも45分はかかるだろう、という見通しを明らかにしています。