薄熙来氏の元側近、王立軍被告に懲役15年の判決
元重慶市副市長に懲役15年=薄氏の元腹心、事件決着急ぐ-中国
【北京時事】新華社電などによると、中国重慶市トップを解任された薄熙来氏の元腹心で、四川省成都の米総領事館に駆け込み、国家を裏切り亡命を図った罪など四つの罪で起訴された元重慶市副市長(元公安局長)、王立軍被告(52)に対し成都市中級人民法院(地裁)は24日、懲役15年、政治権利剥奪1年の判決を言い渡した。王被告は判決を受け入れ、上訴しないことを明らかにした。新華社が伝えた判決は薄氏に触れなかった。
18日の初公判からわずか6日で判決という異例のスピード審理。薄氏をめぐる事件では、英国人実業家を毒殺したとして執行猶予付き死刑判決を受けた薄氏の妻、谷開来服役囚に続くものだ。党中央規律検査委員会の調査が続く薄氏本人に対しても近く調査結果や処分が公表される見通し。
王被告の判決では死刑や無期懲役も予想されたが、薄氏を支持する党内の声などを考慮し、減刑されたとみられる。胡錦濤指導部は10月にも開催される共産党大会を控え、党指導部を動揺させた薄氏をめぐる一連の事件について早期に決着をつけたい意向だ。(2012/09/24-12:48)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012092400176
中国・重慶市元公安局長の王立軍被告に懲役15年の判決
2012年 9月 24日 18:15 JST
【北京】中国重慶市トップを解任された薄熙来氏の元腹心で、同市の公安局長だった王立軍被告の判決公判が24日開かれ、王被告は懲役15年を言い渡された。中国共産党指導部は党大会を控え、政治的危機の終結に動いている。
中国国営新華社が24日に伝えたところによると、先週2日間の公判の後、王被告は国外逃亡や贈収賄、職権乱用、「勝手な法の曲解」といった四つの罪すべてで有罪とされた。
弁護士や法律専門家らは、王被告は死刑となる可能性もあったとみている。しかし、薄熙来氏の妻、谷開来の英実業家殺害での有罪判決につながった手助けなど、複数の減刑要素を検察官らが指摘したことから王被告に対する判決は比較的軽いものとなったもよう。
この日の王被告に対する判決で、中国当局が薄氏を刑事告発するかどうかについて判断を下す道が開けるものと考えられる。薄氏は共産党内の懲戒機関の捜査を受けている。
記者: Jeremy Page
http://jp.wsj.com/World/China/node_517672