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2012/06/05

使った形跡のある携帯電話7台、「桜井千鶴子」名義のキャッシュカードや名刺などを押収 口座残高10万8千円

キャッシュカードや中古の携帯7台所持

2012.6.5 08:08 [オウム事件]
 携帯電話7台と、菊地直子容疑者が偽名で使っていた「櫻井千鶴子」の名刺、同名義のキャッシュカード…。高橋寛人容疑者宅にあった押収物は潜伏生活でどのような役割を果たしたのか。

 携帯電話は、いずれもICカードを抜いた中古品。捜査関係者は「素直に第三者と連絡を取るために持っていたと考えていい」と話しているが、なぜ7台も所有していたのか、名義は誰なのかという謎が残る。

 菊地容疑者は福祉施設の仕事中に「櫻井」の名刺を配っており、菊地容疑者とは気付かれないと判断していた様子がうかがえる。

 一方、菊地容疑者が勤務していた福祉施設によると、勤務を始めたときには偽名のキャッシュカードを所持しており、その銀行口座に給料を振り込んでいたという。警視庁は、何らかの違法な手段でカードを入手したとみて調べる。





携帯7台など押収、菊地容疑者の潜伏先捜索で 警視庁

2012/6/5 2:17
 警視庁は4日、菊地直子容疑者が潜伏していた相模原市の住宅を家宅捜索し、偽名の「桜井千鶴子」名義のキャッシュカードや名刺、使った形跡のある携帯電話7台などを押収した。警視庁は偽名でカードや携帯電話を入手した経緯などを詳しく調べている。

 警視庁などによると、住宅からは預金通帳も見つかり、銀行口座に約10万円の残高があった。内部はきれいに整頓されており、家具は少なく、質素な暮らしぶりがうかがえたという。菊地容疑者は「信者との交際は一切ない」と供述。捜索でも教団の書籍類などは確認されていないとみられる。

 同居していた高橋寛人容疑者と一緒に飼育していた薄茶色のウサギが残されていたほか、メダカの水槽や観葉植物もあったという。

 住宅の家主は、菊地容疑者が勤めていた訪問介護会社の社長の知人。建物は古く、同容疑者らは2階建ての1階部分を改装して住んでいたとみられる。間取りは15畳ほどの居間のほか、風呂やトイレなどがあった。





菊地容疑者の偽名口座に10万円余りの残高

2012年6月5日 16:18
 オウム真理教による地下鉄サリン事件で、殺人容疑で3日に逮捕されたオウム真理教の菊地直子容疑者が逮捕前まで暮らしていた相模原市の自宅から押収された偽名のキャッシュカードの口座には、10万円余りの残高があったことがわかった。

 菊地容疑者は5日正午前、身柄を東京地検に送られた。菊地容疑者をかくまったとして逮捕された高橋寛人容疑者も5日正午過ぎ、送検されたが、顔をうつむかせたままだった。

 4日の自宅の捜索では、菊地容疑者が使っていた偽名「櫻井千鶴子」名義のキャッシュカードや名刺、携帯電話7台が押収された。警視庁のその後の調べで、押収したキャッシュカードの口座の残高は10万8000円だったことがわかった。

 また、菊地容疑者は、一緒に暮らしていた高橋寛人容疑者について「寛人とは事実婚のようなもので、指輪をもらった」と供述しているという。4日の捜索の際にも、部屋の中にはウエディングドレスを着た菊地容疑者と高橋寛人容疑者が一緒に写った写真が飾ってあったという。

 警視庁は4日よりも捜索範囲を広げ、高橋寛人容疑者が「2年前にも目撃した」と話している特別手配中の高橋克也容疑者の足取りにつながる手がかりがないか捜索している。