【ワシントン時事】米中央情報局(CIA)のウェブサイトが10日、国際ハッカー集団「アノニマス」の攻撃を受け、数時間にわたりアクセスできない状態になった。
アノニマスが簡易ブログ「ツイッター」で、「CIA Tango down(タンゴダウン)」と「犯行声明」を出した。「タンゴダウン」は、敵殺害を意味する米特殊部隊の隠語。
犯行声明の中で、「国土安全保障省は攻撃からほんの数分でウェブサイトを回復した。CIAは他省庁と比べアノニマスと戦う準備ができていないようだ」と皮肉っている。
アノニマスは1月、米政府が著作権法違反の疑いでファイル共有サイト「メガアップロード・ドット・コム」を閉鎖したことに対する報復として、司法省やFBIのウェブサイトを一時閲覧不能にするサイバー攻撃を行った。(2012/02/11-14:16)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2012021100165
ハッカー組織アノニマス、CIAやアラバマ州のサイトを攻撃か
2012.02.11 Sat posted at: 12:25 JST
(CNN) 米中央情報局(CIA)、メキシコ鉱業省、米アラバマ州関係のウェブサイトが10日、ハッカーの仕業と見られる攻撃により閉鎖に追い込まれた。複数の米政府当局者と著名なハッカー組織が明らかにした。
国際的ハッカー組織「アノニマス」は10日、簡易投稿サイト「ツイッター」と「タンブラー」を通じて、CIAのサイトを閉鎖したのは自分たちだと主張した。
CIAサイトの閉鎖は複数のメディアが報じており、CNNも10日午後から夕方にかけてCIAのサイトへのアクセスを試みたが失敗に終わった。
サイトの閉鎖についてCIAの広報担当は10日夜、「サイトにアクセスしにくくなっていることは認識しており、現在、問題の解決に取り組んでいる」と語った。
またアラバマ州国土安全保省も、同州の複数のウェブサイトがハッキングされたと発表した。今のところ、どのサイトがハッキングされたのか、また誰の仕業かは明らかになっていないが、アノニマスのロゴが掲載されている某サイトによると、このハッキングはアラバマ州が最近、移民を犯罪者として罰することを目的とした法律を制定したことに対するものだという。この「法律」は昨年6月に署名された同州の不法移民取締法を指していると見られる。
またアノニマス関連のツイッターページには、メキシコ鉱業省のサイトから入手したとする文書、メッセージ、その他ファイルへのリンクも掲載されている。メキシコ鉱業省のウェブサイトも10日夕方に閉鎖した模様だ。
オバマ氏暗殺計画を認める
オバマ米大統領の暗殺を企てた罪に問われたウズベキスタン人の不法滞在の男(22)が10日、アラバマ州バーミングハムの連邦地裁で罪状を認めた。AP通信が報じた。イスラム系テロ組織から指示を受けたと主張している。
男は、国務省が国際テロ組織に指定しているイスラム武装勢力「ウズベキスタン・イスラム運動(IMU)」のメンバーとされる人物と連絡を取り合っていた。
ライフル銃を使ったオバマ氏暗殺を計画したが、遠距離からの狙撃に自信を喪失。再選に向けた遊説などで公の場に姿を現す機会が増えたオバマ氏を、至近距離から狙う方針に転換したという。
昨年7月、おとり捜査官から自動ライフル銃や手りゅう弾4個を購入し逮捕された。
オバマ氏を4回脅迫したとされるが、詳しい方法や中身は不明。男は学生ビザで米国に入国したが、失効後も滞在を続けていた。(共同)
[2012年2月11日9時27分]