東京電力は9日、福島第1原発で放射性物質を含む汚泥の貯蔵施設の建設作業に従事していた協力企業の60代男性作業員が同日午後に倒れたと発表した。作業員は意識不明、心肺停止状態で福島県いわき市立総合磐城共立病院に搬送された。
作業員は同日朝からコンクリート注入作業を行っていた。当日の被ばく量は0.052ミリシーベルトで、体に放射性物質の付着はなかったという。(2012/01/09-19:59)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201201/2012010900367
原発作業員が心肺停止 放射性物質付着はなし
東京電力は9日、福島第一原発敷地内で土木作業を行っていた協力企業の60代の男性作業員1人が、同日午後の作業中に意識を失って倒れ、心肺停止状態になったと発表した。男性は、いわき市立総合磐城共立病院に搬送された。
東電によると、男性は4号機南側に建設中の廃スラッジ貯蔵施設で、午前7時半からコンクリートを使った基礎工事の作業を行っていた。午後2時22分ごろに倒れた。意識はなく、敷地内の緊急医療室で治療を受けた際には心肺停止状態だった。同4時半に病院に搬送された。
現場の空間線量は毎時50マイクロシーベルト以下だった。男性の当日の被ばく量は52マイクロシーベルトで、体に放射性物質は付着していなかった。作業着は防護服、全面マスクなど通常通りだった。午前6時の朝礼の際には異常は見られなかったという。現段階で持病の有無は不明。
(2012/01/10 08:53)