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2012/01/07

「世界に日本の技術を役立てる形にするため、高速増殖炉もんじゅを続けたい」

「もんじゅ続けたい」 機構理事長、知事へ年始あいさつ 福井
2012.1.7 02:07
 日本原子力研究開発機構の鈴木篤之理事長は6日、新年のあいさつのため県庁を訪れ、西川一誠知事と面談した。鈴木理事長は福島第1原発事故の教訓を謙虚に受け止めるとしつつ「世界に日本の技術を役立てる形にするため、高速増殖炉もんじゅを続けたい」と述べた。

 鈴木理事長は、国が今夏をめどに見直しを進めているエネルギー政策と原子力政策について「もんじゅにそれなりの評価をいただけると思っている。その結果をもって、40%、100%出力試験を安全最優先でやらせていただきたい」ともんじゅの研究継続に意欲をみせた。また炉内中継装置落下事故の最終報告や、ストレステスト(耐性検査)評価の提出を着実に進めたいとした。

 西川知事は実効性のある安全対策の充実を求めたほか、原子力の安全と再稼働について国へ主張を行い、県民、国民の信頼に応えることが重要だなどと答えた。

 面談後の報道陣への対応で、鈴木理事長は炉内中継装置落下事故の最終報告について「機構としての案はつくっているが、国は福島第1原発事故への対応で時間が割けないと推察している」と述べ、遅れが生じていると説明した。