2012年1月12日9時36分
オウム真理教の元幹部平田信(まこと)容疑者(46)をかくまったとして犯人蔵匿の疑いで逮捕された元信徒斎藤明美容疑者(49)の大阪の自宅マンションは、斎藤容疑者が働いていた整骨院が契約したものだったことが、捜査関係者への取材でわかった。それ以前に住んだアパートも勤め先の借り上げ寮だった。警視庁は、身元が発覚しないよう住まい付きの仕事を選んだ可能性があるとみて調べている。
捜査関係者によると、斎藤容疑者は「吉川祥子(よしかわ・しょうこ)」の偽名を使い、約10年前から東大阪市の整骨院の募集に応じる形で勤務。平田容疑者が出頭するまで約7年間かくまったとされる自宅は、この整骨院が法人契約した部屋だったという。
1996年2月までの約3カ月間暮らした仙台市のアパートは、当時働いていた料亭が借り上げた寮で、平田容疑者と一緒に住んでいたとみられる。
オウム・平田容疑者 大阪に15年潜伏か
大晦日に出頭した「オウム真理教」の平田信容疑者。
警視庁は10日、平田容疑者をかくまったとして元信者の女を逮捕しました。
女は「平田容疑者と一緒に大阪に15年いた」と話しているということです。
「12時50分、警視庁の捜査員が女のマンションに入っていきました」(記者リポート)
東大阪市の賃貸マンションに入る捜査員。
「オウム真理教」の平田信容疑者は、ここで暮らしていたとみられています。
これまでの調べで、出頭直前に平田容疑者が新大阪駅の防犯カメラに映っていたことから、関西方面に潜伏していたとみられていました。
そして、10日未明。「オウム真理教」の元出家信者、斎藤明美容疑者(49)が警視庁に出頭、犯人蔵匿の疑いで逮捕されました。
弁護士に対して「平田容疑者とは東大阪のマンションでずっと一緒だった。大阪に15年いた」と話したということです。
(Q.この顔(平田容疑者)見覚えないですか?)
「ちょっと、わからないですね」(マンションの住民)
「うちはワンルームマンションで1人住まいが規定なんでね。勝手に連れてくるのは分らない」(マンションの大家)
斎藤容疑者は近くの整骨院で働いていて、勤務先では「吉川祥子」という偽名を使っていました。
「6、7年くらい前から(接骨院に)いた。おとなしくて上品な…」(接骨院の客)
斎藤容疑者は1993年に「オウム真理教」の信者になり、95年から翌年まで仙台市内に住んでいたのを最後に消息がわからなくなっていました。
大阪にいた15年間、府内の3か所で暮らしていたということで、警視庁は平田容疑者の逃亡生活の全容解明を急ぐ方針です。
(01/10 19:01)
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