東京電力福島第1原発事故で政府の事故調査・検証委員会の中間報告が、放射能の拡散状況を予測するシステム「SPEEDI」の試算結果を迅速に公表しなかったと指摘したことについて、中川正春文部科学相は27日の閣議後記者会見で、「どう活用していくか組織としてのルールや事前の準備がなく、起こってから議論していたように思われる。手落ちがあったのではないか」と述べた。
中川文科相は「文科省、内閣府、対策本部、保安院のどこか一つでも、避難経路に生かす発想があれば生かせた」と強調。「大きく反省しなければならず、なぜそうなったのかしっかり検証することが大事だ」と述べた。(2011/12/27-13:02)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201112/2011122700404