東京電力は17日、同社福島第1原発で放射能汚染水の処理後汚泥タンクの増設工事に携わっていた三菱重工業の社員や関連企業作業員計52人がノロウイルスに集団感染したと発表した。患者の一部が入院したが、大半は病院で治療を受け、回復傾向にある。患者数はさらに増える可能性があるという。
東電によると、15日に作業員らが宿舎からバスで福島県広野町にある三菱重工の事務所に向かう途中、発熱や下痢、嘔吐(おうと)などの体調不良を訴えた。同日の患者は35人に上った。
16日に一部患者からノロウイルスが検出され、患者数は52人に増加。事務所の消毒が行われ、感染経路の調査が始まった。三菱重工は15日に保健所に連絡した。
三菱重工関係の作業員が行っていた作業は、フランス・アレバ社の沈殿式除染装置から排出される汚泥の屋外タンクの増設工事。集団感染の影響で工事は中断された。宿舎か弁当などか感染経路は不明で、東電は衛生管理や手洗いの励行などを呼び掛けているという。(2011/12/17-12:09)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011121700133
全面マスク数千個を消毒=作業員ノロウイルスで-福島第1原発
東京電力福島第1原発でタンク増設工事に従事する三菱重工関係52人のノロウイルス集団感染で、東電は17日、このうち1人が15日正午前に同原発で作業を終え、バスで作業拠点「Jヴィレッジ」に戻る途中、全面マスク内に嘔吐(おうと)していたことを明らかにした。吐いた物が飛散すると感染拡大要因になるため、東電はJヴィレッジに数千個ある全面マスクを全て、18日までに消毒する作業を始めた。(2011/12/17-20:50)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011121700269
福島原発3作業員がノロウイルス感染 49人も症状 三菱重工社員ら2011/12/17 12:05
東京電力は17日、福島第1原子力発電所で汚染水処理タンクの増設工事に当たっている三菱重工業の社員ら作業員52人が下痢や嘔吐(おうと)、発熱の症状を訴えたと発表した。うち3人についてノロウイルスに感染したことを確認、残る49人も集団感染した疑いがあるという。感染経路などは不明で、東電などが詳しく調べる。
東電によると、作業員52人は15日の朝、宿泊所から福島県広野町の三菱重工の事務所に移動しているバスの中で嘔吐や下痢、発熱の症状を訴えたという。16日に検査したところ3人からノロウイルスを検出した。
東電は記者会見で「大部分は快方に向かっている。作業員は分散して宿泊しているので、全員が同じものを食べたわけではない」と説明している。