18日現在の東京電力福島第1、第2原発の現状は次の通り。
【第1原発1号機】 地震後に冷却機能が失われ、燃料が溶ける「炉心溶融」が一部発生。原子炉格納容器の蒸気を外部に放出した。12日に水素爆発で原子炉建屋を損傷、屋根がなくなった。
【同2号機】 冷却機能が失われ燃料が全て露出した。14日に同3号機の爆発で原子炉建屋を損傷。15日に格納容器の圧力抑制プール付近で爆発音。原子炉格納容器の一部が破損した可能性。
【同3号機】 13日に冷却機能が失われ、炉心溶融の可能性。14日に水素爆発が起き、原子炉建屋が大きく損壊した。16日に白煙が確認され、使用済み燃料プールからの蒸発と推定。17日にヘリコプターが水を投下、地上から17、18日に放水。
【同4号機】 定期検査中。14日に使用済み燃料プールが84度に上昇。15、16日に原子炉建屋で火災。再臨界の可能性。建屋は屋根がなく骨組みだけ。
【同5・6号機】 定期検査中。使用済み燃料プールの水温が17日、約64度まで上昇。
【第2原発】 1~4号機はいずれも地震後に自動停止し、15日までに冷温停止となり緊急事態を脱した。
2011/03/18 18:30 【共同通信】