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2011/03/17

東電、16日午後4時頃、福島第一原発と本店を結ぶ社内の専用回線を誤って切断=福島県富岡町での送電線工事で

福島第一原発と本店の専用線、誤って切断



 東京電力が16日夕、福島県富岡町で送電線工事の際、福島第一原子力発電所と本店などを結ぶ社内の専用通信回線を誤って切断していたことが分かった。


 専用線は17日未明には復旧したが、福島第一発電所で4基の原子炉が危機的な状況に陥る中、通信が不便な状態が8時間以上続いた。

 通話やデータ通信に使う専用線が切断されたのは16日午後4時頃。送電線の支柱の補修工事をしている際、送電線を切断する作業で通信回線も切ってしまった。地震直後に通常の電話回線は不通になっており、通信手段は、非常用の衛星経由の携帯電話だけになってしまった。

 衛星携帯は、屋外に出て使用する必要があることから、17日午前0時40分頃に復旧するまで、同原発側から連絡を入れることはできても、本店側から呼び出すことができなくなってしまったという。放射能測定値や原子炉圧力などの重要データも、電子情報として送信することができず、口頭で伝える形を強いられた。

(2011年3月17日10時21分 読売新聞)






福島第1原発からのデータ送信、9時間途絶えていた…回線を誤って切断
 東京電力は17日、送電線の工事中に社内専用の通信回線を誤って切断し、福島第1原発から東京本店などへのデータ送信が9時間近く途絶えていたことを明らかにした。

 データには格納容器圧力や原子炉圧力、放射線量などの数値も含まれていた。爆発や火災が相次ぎ緊張が高まる中でのトラブルで、同社は「こういう事態を招き申し訳ない」と謝罪した。

 東電によると、工事は福島県富岡町で協力会社が送電線の支柱を直すために実施。16日午後4時すぎに回線を切断してしまった。通話もできなくなったため、第1原発の状況を知らせる際には、放射線量が高い建物外に出て衛星電話で必要最小限の報告をするしかなく、詳しい数値は伝えていなかった。17日午前0時40分ごろ復旧した。