機密公電、韓国が北朝鮮崩壊予測 金総書記死後2、3年
韓国の千英宇大統領外交安保首席秘書官が外交通商省第2次官だった今年2月、スティーブンス駐韓米大使に対し、北朝鮮の金正日総書記の死後2、3年で体制が崩壊すると述べていたことが29日、内部告発サイト「ウィキリークス」が公表した機密公電で分かった。
中国が米国に対し、日本が北朝鮮による拉致問題に固執しているとの懸念を表明していたことも新たに判明。昨年6月17日付の公電では、6カ国協議再開をめぐり、日本は拉致問題にこだわり「ぶち壊すことにこそなれ、成功させるにはまったく役立たない」との表現で関係者が説明したと報告した。
また中国の当局者が昨年4月、米国側に、米中朝3カ国協議を打診していたことなどを記した公電も公開された。
今年1月の公電は、人数は不明だが複数の北朝鮮高官が最近韓国に亡命したとの未公表情報を報告した。
北朝鮮は11月中旬、訪朝した米核物理学者を完成したばかりのウラン濃縮施設に案内したが、中国高官は昨年6月、ウラン濃縮は「初期段階にすぎない」との見方を米側に伝えていた。(共同)
2010/11/30 12:57 【共同通信】