【モスクワ時事】ロシア国営原子力企業ロスアトムは1日、同国政府が各国の原子力発電所向けの低濃縮ウランの予備在庫を東シベリア・アンガルスクの国際ウラン濃縮センターに設置したと発表した。この種の在庫は世界で初めて。
ロスアトムによると、原発を運営する国が不測の事態で低濃縮ウランを調達できなくなった場合、予備在庫から購入できる仕組み。原子力平和利用促進に向け、ロシアが2006年に提案した。
予備在庫には2~4.95%の低濃縮ウラン120トンを備蓄する。出力1000メガワットの軽水炉に核燃料を2回装填(そうてん)するのに十分な量という。
(2010/12/02-07:00)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201012/2010120200050