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2010/11/29

WikiLeaks、北朝鮮がイランに対し、新型の中距離弾道ミサイル19基を提供し、イランがその技術を基に長距離ミサイルを開発しようとしている

11月29日 19時0分 NHK
米外交当局の機密を次々公表 


 政府の機密情報などをインターネット上に掲載する「ウィキリークス」は、北朝鮮が、核開発を続けるイランに対し、中距離弾道ミサイルを提供していたなどとするアメリカ外交当局の機密文書を次々に公表しはじめ、波紋を広げています。

「ウィキリークス」は、28日、独自に入手したとする1966年からことし2月までの、およそ25万点のアメリカ外交当局の内部文書を28日からホームページ上に公表し始め、これまでに220点余りが閲覧可能になっています。

このうち、ことし2月にアメリカ国務省が作成した文書は、北朝鮮がイランに対し、新型の中距離弾道ミサイル19基を提供し、イランがその技術を基に長距離ミサイルを開発しようとしていると指摘しています。
これについて、軍事専門家はNHKの取材に対し、提供されたミサイルは、先月、北朝鮮が軍事パレードで初めて公開した射程が3000キロから5000キロある核弾頭の搭載を想定した「ムスダン」とみられるとしています。

また、おととし4月にサウジアラビアのアメリカ大使館が作成した文書には、サウジアラビアのアブドラ国王が、アメリカに対して、核開発を続けるイランを軍事攻撃するよう繰り返し求めたと記されています。
「ウィキリークス」は、こうした機密にかかわる文書を、今後、数か月にわたって公表していくとしており、「アメリカ政府の表の顔と裏で行っている行為の矛盾を明らかにする」と主張しています。