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2010/11/25

sengoku38、Youtubeに投稿する前に、映像を記録したSDカードをCNN東京支局に郵送した、と供述

尖閣衝突映像CNNに郵送、海上保安官供述




 尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡る映像流出事件で、神戸海上保安部所属の巡視艇「うらなみ」主任航海士だった海上保安官(43)が警視庁と東京地検の調べに対し、映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿するより前に、映像を記録した外部記憶媒体のSDカードを米ニュース専門局「CNN」の東京支局(東京都港区)に郵送した、と供述していることが捜査関係者の話で分かった。


 海上保安官は「CNNが映像を放送しなかったため、投稿を決意した」とも供述。捜査当局は、海上保安官が、強い意志を持って映像を公開しようとしていたことを示す事実とみて、裏付けを進めている。

 捜査関係者によると、海上保安官は調べに対し、11月4日にユーチューブに映像を投稿する直前の10月下旬~11月初めに、SDカードを封筒に入れて同支局に郵送したと説明。

 封筒の差出人欄に氏名は書かず、SDカード内のデータが衝突映像と分かる説明文も同封しなかったという。

 CNN東京支局の広報担当者は取材に対し、「この件に関しては一切、ノーコメント」としている。

(2010年11月25日03時04分 読売新聞)







「尖閣映像、CNNに郵送 放送されず投稿」保安官説明
2010年11月25日15時0分
 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、自分が流出させたと名乗り出た神戸海上保安部の海上保安官(43)が警視庁と東京地検の事情聴取に対し、インターネット上の動画投稿サイトに映像を投稿する前に、米CNNの東京支局(東京都港区)に映像を郵送した、と説明していることが、捜査関係者への取材でわかった。

 保安官は「CNNが放送しなかったのでネットに投稿した」とも話しているといい、捜査当局は、保安官が映像を流出させるため強い意思で様々な手段を取っていた証拠と見て、保安官の周辺者や、CNNへの事情聴取など、供述の裏付けを進めている。

 ただし、郵送された映像の記憶媒体(SDカード)について、CNN側は「封筒と共に廃棄した」と説明したとされ、この分を立件する可能性は低いと見られる。

 捜査関係者によると、保安官は4日夜、神戸市内のインターネットカフェのパソコンから投稿サイト「ユーチューブ」に衝突映像を投稿した。捜査当局の聴取に、保安官は10月下旬から11月上旬ごろ、映像を取り込んだSDカードをCNN東京支局に郵送した、と説明したという。

 CNNに届いた封筒のあて先は手書きで、差出人は書かれていなかった。封筒内には説明書きなどはなく、SDカードのみが入っていたという。CNNでは、カードの内容を見ることでコンピューターがウイルスに感染することを心配し、内容を見ないまま、廃棄したという。

 映像は9月中旬、保安官が乗り組んでいた巡視艇「うらなみ」の共用パソコンに取り込まれた。保安官は、10月中旬に共用パソコンから外付け記憶媒体のUSBメモリーに映像を移し持ち出した、と説明しているという。同じ時期に共用パソコンに保安官の私物メモリーが挿入された形跡があることが確認されており、捜査当局は私物メモリーを使って映像を持ち出し、SDカードにも取り込んだ可能性があるとみている。

 CNNは「送付されてきたSDカードには差出人名や内容の明記等もなく、安全性も明確ではなかったため廃棄した」とする声明を発表した。