【北京=関泰晴】中国の楊潔チ(ようけつち)外相は27日、砲撃事件で緊張が高まる朝鮮半島情勢について、ロシアのラブロフ外相と電話で協議した。(「チ」は竹かんむりに「褫」のつくり)
中国外務省によると、楊外相は「関係各国が6か国協議を再開する条件を積極的に作り出し、朝鮮半島と地域の平和と安定に脅威となる要因を取り除くことに努力することを希望する」と表明。北朝鮮の核問題を巡る6か国協議を通じ、解決を図るとする中国の立場に理解を求めた。
これに対し、ラブロフ外相は「中国と密接な連絡と協調を保ち、朝鮮半島の緊張を緩和し、6か国協議再開の条件を作っていきたい」と語ったという。
ロシアは米韓両国との関係強化を進めており、今回の事件でラブロフ外相は「韓国を砲撃した者は非難されるべきだ」として、北朝鮮を批判していた。
(2010年11月27日22時04分 読売新聞)