6月18日 18時0分
フランス政府は17日、日本から空輸された静岡県産の茶葉から基準値を超える放射性セシウムが検出されたと発表しました。
フランスで食品の安全を監視する当局が17日、発表したところによりますと、パリのシャルル・ドゴール空港で、日本から空輸された静岡県産の乾燥させた茶葉を検査したところ、1キロ当たり1038ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。
これは、EU=ヨーロッパ連合が設ける最大許容量1キロ当たり500ベクレルのおよそ2倍にあたることから、フランス政府は空輸された茶葉162キロを押収し、今後、廃棄処分にするとしています。
EUの基準値1キロ当たり500ベクレルは、日本が出荷制限を検討する暫定基準値と同じ値です。東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、フランスで日本の食品から基準値を超える放射性物質が検出されたのは今回が初めてです。
EUでは、福島や東京など1都12県から出荷された食品を輸入する際、放射性物質の検査を義務づけていますが、静岡県産の食品は対象となっていません。このため、フランス政府はEUに対して、静岡県産の食品も対象に加えて検査を義務づけるよう求めていくとしています。
フランス政府の発表について、静岡県の川勝知事は「放射性物質が検出されたのが本当に静岡県産の茶だったのかというところから、事実関係を急いで調査するよう関係部署に指示した。飲用にする場合、放射性物質は基準値以下になることが県の調査で分かっており、静岡の茶は安全だということを改めて強調したい」と述べました。
フランス政府、静岡県産茶葉から基準値超の放射性セシウム検出し廃棄処分すると発表
フランス政府は17日、日本から輸送された静岡県産のお茶の葉から、基準値の2倍以上となる放射性セシウムが検出されたとして、廃棄処分することを明らかにした。
フランス政府の発表によると、パリ郊外のシャルル・ド・ゴール空港で、静岡産の乾燥された茶葉1kgあたりから、1,038ベクレルの放射性セシウムを検出したという。
これはEU(ヨーロッパ連合)の基準、1kgあたり500ベクレルの2倍以上となるため、当局は輸送された162kgの茶葉を今後、廃棄処分するとしている。
福島第1原発事故後、日本からフランスに輸送された食品で、基準値を超える放射性物質が検出されたのは、今回が初めて。
これを受け、静岡県は18日午後、職員が県庁で、問題があった茶葉が静岡県産であるかどうかの確認を急いでいる。
静岡県の川勝知事は、「ちょっと驚いてます。いずれにしましても、こういう輸出品なんかについては、こういう誤解を招かないように、十分にチェックしたうえで輸出しているはずなので」と話した。
静岡茶をめぐっては、静岡市の藁科(わらしな)地区にある6つの工場の製茶から、国の規制値を超えるセシウムが検出され、県が出荷の自粛を要請している。
(06/18 18:25)
輸出茶葉から規制値超える放射性物質
(静岡県)静岡県産のお茶の葉から規制値を超える放射性セシウムが検出されたというフランス政府の発表を受け、県は確認を急ぐなど対応に追われている。これは、フランス政府が空輸された静岡県産のお茶の葉から規制値を超える1キログラム当たり1038ベクレルの放射性セシウムを検出したと公表したもの。
県では、経済産業部の職員が、事実確認のため、国や関係機関と連絡を取るなどして対応に追われている。県では事実確認と流通ルートの特定などを急いでいる。川勝知事は「確かな情報を確認しなければならないが、仮に製茶の数値が1000ベクレルだとしても、飲用茶にすれば10ベクレル程度となる。飲用茶の暫定規制値の準用値は200ベクレルで、飲んでも問題ないものと考えている。国などとも連携して、早急に輸出ルートの調査を実施していく」とコメントしている。
仏で静岡産茶葉からセシウム 県は確認急ぐ
2011年6月18日 21:23
フランス政府は、空輸された静岡県産の茶葉から、規制値を超える一キログラム当たり1038ベクレルの放射性セシウムを検出したと公表した。これを受け、静岡県は、経済産業部の職員が事実確認のため、国や関係機関と連絡を取るなどして対応に追われている。
川勝平太県知事「シンガポールの例がある。静岡県産(小松菜)と言われたが違った。いずれにしても、飲用茶になれば(準用値)200ベクレルは超えないだろう」
県は、事実確認と流通ルートの特定などを急いでいる。
静岡知事「飲用茶にすれば問題ない」 仏での検出受け
2011年6月18日20時43分
「静岡」の茶から基準を超える放射性物質が検出されたとのフランス政府の発表を受け、静岡県の川勝平太知事はコメントを発表し、「仮に製茶の数値が1千ベクレルだとしても飲用茶にすれば10ベクレル程度になる。飲んでもまったく問題ないと考える」と県の独自調査の結果を示して安全性を強調。その上で「情報を確認し、早急に輸出ルートを調査する」とした。
茶の輸出手続きを担当する同県経済産業部によると、フランスで検査対象となった茶の最終加工地が「静岡」だった可能性はあるものの、県内では他県産や海外産の茶葉を加工して出荷する場合もあり、茶葉自体がどこで生産されたものかはまだ分からないという。
東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、欧州連合(EU)への食品や飼料の輸出には産地証明書が求められているといい、同部は農林水産省や日本貿易振興機構(JETRO)などへの情報収集に追われた。