日本からの輸入品に放射能検査
スイスはこのたび、放射能を含んだ日本製の食品や飼料の輸入を防ぐための措置を取ることにした。国境に重点を置いた検査がすでに指示されている。
さらにこの先は、輸入品が放射能に汚染されていないという証明書を日本側に要求する意向だ。
EUに同調
放射能の漏出により汚染が考えられる地域で産出された食品および飼料は、将来的に現地で放射能検査を行い、異常がないことを確認する官庁の証明書がついている場合のみスイスに輸入することになりそうだ。
これについては3月27日付の日曜紙「ゾンターク ( Sonntag ) 」が報道し、翌28日に連邦内務省保健局 ( BAG/OFSP ) の広報官ザビーナ・ヘルファー氏が確認した。
「保健局は現在、この措置に必要な新政令の可決に向けて動いているところだ」
この新しい規則はここ数日中に施行される予定。欧州連合 ( EU ) はすでに27日から日本に対して現地検査の義務化を要求しており、スイスもこれに倣う形となった。検査では12地域の食品が対象となっている。
ほかの国でも当該地域からの輸入の監視を強化したり、輸入を禁止したりしている。スイスでは当面、輸入禁止はないとヘルファー氏は言う。
「現状では、健康に有害な日本産の食品がスイスに入ってくることはない」
無作為抽出検査はすでに開始
また、ヘルファー氏は
「国境および空港での無作為抽出検査など、EUと協調したほかの有効な対策もすでに実施している」
と明らかにした。
しかし、この措置後に日本から直輸入された食品は無いため、検査結果はまだ出ていない。保健局の検査の対象となっているのは合計30品目の食品と10品目の飼料だ。
swissinfo.ch、外電