北朝鮮のウラン濃縮・延坪島砲撃、ロシアが再び批判
【モスクワ15日聯合ニュース】ロシアが、北朝鮮のウラン濃縮問題と韓国・延坪島砲撃について批判的な立場を重ねて表明した。
北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議で韓国首席代表を務める外交通商部の魏聖洛(ウィ・ソンラク)朝鮮半島平和交渉本部長が15日、ロシア外務省を訪れ、6カ国協議ロシア首席代表のボロダフキン外務次官と会談後、会見を開き、明らかにした。
魏本部長によると、ロシアは、北朝鮮のウラン濃縮問題が国連安全保障理事会決議と2005年9月の6カ国協議共同声明に反するもので、延坪島砲撃も非難されてしかるべきだとの立場を明示。ただ、緊張がこれ以上高まらないよう、対話に向けた努力を続けるべきだという点をさらに強調したという。
韓国と同様、北朝鮮の挑発と違法行為に批判的な立場を示しながらも、対話による緊張緩和により積極的な姿勢をみせたことになる。
魏本部長は、北朝鮮に対し断固かつ厳しいメッセージを送り、今後はウラン濃縮計画や延坪島砲撃のような活動を続けることができないようにし、その後の北朝鮮の行動を見守りつつ一定期間が経過してから対話を行うべきだというのが韓国側の立場だと、ロシア側に説明した。今は対話ではなく、北朝鮮に厳正なメッセージを送るときだという点を強調したという。
現在の危機状況の解法と関連しては、北朝鮮を除く6カ国協議参加国が協議を続け、意見をすり合わせながら国際社会や他国の協力を取り付け、挑発には対価を払うことになるという点を明確にすることで、北朝鮮のさらなる挑発を封じることが先決だと強調した。
13日に行われたロシアのラブロフ外相と北朝鮮の朴宜春(パク・ウィチュン)外相との会談結果に関する話があったかとの質問には、「話が出たのは事実だが、具体的な内容は明らかにできない」と即答を避けた。