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2013/12/02

【防空識別圏】韓国、、防空識別圏拡大の方針

2013年12月02日(月) 14時15分

■ 韓国政府、防空識別圏の拡大を検討



 中国が設定した防空識別圏に対抗する形で、韓国政府は、自国の防空識別圏の拡大方針を3日にも固めることにしています。

 中国の設定した防空識別圏には、韓国が「離於(イオ)島」と呼んで中国と管轄権を争う暗礁の上空などが含まれていて、韓国側は是正を要求していますが、中国側は、これを拒否しています。

 これについて韓国政府は、自国の防空識別圏を「離於島上空を含む範囲」にまで拡大することを検討していて、3日の政府与党会議で方針を固めることにしています。

 韓国のソウル新聞は、ワシントンの外交消息筋の話として、韓国の防空識別圏拡大に「アメリカは同意しないだろう」などと報じています。

 この問題は、今週、訪韓するアメリカのバイデン副大統領とも協議される見通しです。(02日11:43)




聯合ニュース


中国が発表した防空識別圏に離於島の上空も含まれていることを受け、韓国政府は両国の海洋境界画定会談の早期の開催を進めている。韓国固有の領土の独島などとは異なり、離於島は国際法上、公海上の暗礁となっており、離於島水域の管轄権は海洋境界会談で決めなければならない(2013年11月28日、聯合ニュース) (END)






日本新華夏

「離於島は海中の暗礁で領土ではない」韓国外交通商部が表明

2013年11月28日
 27日付けの韓国・聯合ニュースによると、韓国外交通商部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は27日の定例記者会見にて、離於島(中国名:蘇岩礁)の国際法的地位に関する質問に対し、「離於島は海中の暗礁で領土ではない。離於島問題は領土問題ではなく、島周辺の水域の管轄権使用と排他的経済水域(EEZ)に関する問題だ」と述べた。環球時報が伝えた。

 同氏は、「韓国は離於島に海洋科学基地を設置し活用しているため、中国が設定した防空識別圏は韓国の離於島利用に全く影響を与えないだろう」と強調した。

 韓国・聯合ニュースは27日、離於島がどうして領土問題ではないかについて、説明を加えた。離於島の管轄権を争う中韓両国の紛争は実際に領土紛争ではなく、排他的経済水域の管轄権を争う問題である。離於島は韓国最南端の有人島、馬羅島と149km、中国に一番近い蛇山島(有人島)と287km離れているので、中韓両国間の排他的経済水域の境界を画定するにあたって、離於島は自然に韓国側水域に入るはずだと主張している。

 韓国紙「ソウル経済」は27日、「中国が設定した東海防空識別圏の一部が韓国の識別圏と重なっている問題が中韓両国間の領土問題とされている可能性があるとして、事態の悪化を防ごうと、韓国政府は説明を加えた」と報じた。

(翻訳 劉英)




東亜日報

韓中、防空識別圏をめぐって衝突か

NOVEMBER 29, 2013 08:07
中国が最近一方的に宣言した防空識別圏(ADIZ)に離於島(イオド)を含んだことを受けて、韓国が韓国防空識別圏(KADIZ)と重なる問題を是正するよう要請したが、中国はこれを拒否した。これに対抗して韓国は、KADIZを離於島まで拡張することを検討する方針を明らかにし、両国間の対立が本格化するものとみられる。

韓中両国は28日、ソウル龍山区(ヨンサンク)の国防部で、白承周(ペク・スンジュ)国防次官と王冠中・人民解放軍副総参謀長(陸軍中将)を首席代表とする国防次官級戦略対話を行なった。同日の会談で、韓国側は「中国が事前協議なしに、離於島まで含む防空識別圏を一方的に宣言したことは非常に遺憾であり、絶対に容認できないという政府方針を伝えた」と金珉奭(キム・ミンソク)国防部報道官が明らかにした。また、「周辺国の防空識別圏設定と関係なく離於島と周辺水域に対する韓国政府の管轄権は影響を受けない。KADIZと重なる部分を是正することを要請した」と伝えた。軍関係者は、「国益保護のためにKADIZの拡張(離於島を含む)を検討していることを中国側に明確に伝えた」と述べた。

しかし、中国側は中国のADIZ設定が核心的国益を守るための正当な措置という論理を繰り返し、韓国側の要請は受け入れられないという立場を堅持した。王副総参謀長は、「主権国家として(防空識別圏を)当然に宣言できる。日本も中国の目と鼻の先に防空識別圏(JADIZ)を宣言した。何が問題なのか」と発言したという。さらに、国益の次元でADIZを拡張できるという中国政府の方針を韓国側に伝えたという。

中国は、韓国政府に「中国ADIZ変更不可」という断固たる立場を伝えたが、米国など国際社会に対しては、対応の水位を下げていて注目される。敏感な時期に初の空母戦団を構成し、中国初の航空母艦「遼寧」が台湾海峡を通過して訓練のために南シナ海に向かった。当初の予想とは違って遼寧が日中間で領有権問題が起こっている尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺海域を経由しなかったことから、中国が防空識別圏宣言と関連して、対応基調の変化を模索しているのではないかという見方が出ている。香港の鳳凰衛星TVは、28日未明に遼寧が中国と台湾間の台湾海峡の中間線から中国南東海岸に近い航路を通過して南シナ海に進入したと報じた。台湾政府は、遼寧が台湾海峡の中間線を通過し、越境しなかったことを確認した。