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2013/11/20

テロリスト安重根を英雄と称える韓国と中国 そして中韓のメッセンジャー朝日新聞

安重根石碑建立計画 菅官房長官、「安重根は犯罪者」と韓国批判



韓国が中国のハルビンで、初代首相の伊藤博文を暗殺した安重根(アン・ジュングン)をたたえる石碑の建立計画を進めていることについて、菅官房長官は、「安重根は犯罪者」と述べ、韓国を厳しく批判した。

韓国外務省・趙泰永(チョ・テヨン)報道官は、19日午後2時ごろ、「このような方(安重根)に対して、犯罪者という表現を使うことは、非常に遺憾。歴史を謙虚に反省して直視することを、もう一度強く促す」と述べた。

これを受けて、菅官房長官は、午後4時ごろ、「従来のわが国の立場を申し上げたと、そういうことです。(従来から犯罪者?)そうです」と述べた。
安重根とは、韓国の独立運動家で、1909年、初代韓国統監を務めた、伊藤博文元首相を暗殺した人物。

韓国・朴槿恵(パク・クネ)大統領は6月、中国を訪れた際、習近平国家主席に、安重根の石碑を、暗殺の地、中国・ハルビンに設置するよう協力を求めた。

そして18日、朴槿恵大統領は、中国の外交を統括する楊潔チ国務委員とソウルで会談。

安重根の石碑の設置が順調に進んでいるとして、感謝の意を示した。

それに対し、菅官房長官は、午前10時ごろ、「わが国はですね、『この安重根については、犯罪者である』。韓国政府に対して、これまでも伝えてきております。そうした中で、このような動きがあるということはですね、日韓関係のためにはならないのではないかと」と述べた。

「安重根は犯罪者」発言に、韓国のメディアでは、「日本の菅官房長官が安重根義士を犯罪者だと指し示しました。侵略歴史を正当化する態度をよりいっそう露骨に表しています」と報じた。

2006年には、韓国企業家がハルビン駅近くの広場に、安重根の銅像を建てたが、中国側は10日後に撤去するなど、韓国とは一線を画していた。

その中国の外務省・洪磊報道官は、19日午後4時ごろの会見で、「安重根は、歴史上、有名な抗日義士で、中国でも尊敬されている」と述べた。


朴大統領は、歴史認識で、中韓の結束を目指すのか。

韓国の政治にくわしい九州大学の小此木 政夫特任教授は「韓国のメディアの中にも、対日外交を、ちょっと厳しくやりすぎてるんじゃないかという...。

ただし、朴大統領自身はどうかというと、そこのところは、そういうものに惑わされない、強い信念を持っていて、日韓のサッカー戦の時に、安重根の垂れ幕の写真が非常に大きく、スタジアムに掛かりましたけれども。

要するに日本と戦うときのシンボルなんです。安重根の石碑をハルビンに出せれば、彼女(朴大統領)の民族性というようなものが立証されるわけで、国内的にはそれは大きいと」と語った。

(11/20 01:32)




「犯罪者という表現は遺憾」 菅官房長官発言に韓国反発

2013年11月19日22時02分

 【今野忍、ソウル=貝瀬秋彦】菅義偉官房長官が19日の記者会見で朝鮮の独立運動家、安重根(アンジュングン)を「犯罪者」と発言し、韓国外交省の趙泰永報道官が同日の会見で「犯罪者という表現を使うことは大変遺憾だ」と批判した。

 菅氏は19日午前の会見で、中国・ハルビン駅で安重根が伊藤博文を暗殺した現場を示す碑を設置する動きについて「我が国は安重根を犯罪者と韓国政府に伝えている。このような動きは日韓関係のためにはならない」と強い不快感を示した。これに対し、趙氏は同日の定例会見で「日本の帝国主義時代に伊藤博文がどんな人物だったのかを振り返れば、官房長官発言はありえない」と指摘。「安重根義士は我が国の独立と東洋の平和のために命を捧げた」と強調した。

 安重根は韓国では、日本の植民地支配への抵抗を象徴する「英雄」で、日本の政府高官が「犯罪者」と発言したことは日韓関係に影響を及ぼす可能性がある。ただ、菅氏は同日夕の会見で韓国側の反応について「ずいぶんと過剰反応だなと思う。従来の我が国の立場を淡々と言っただけだ」と述べ、問題にはならないとの認識を示した。

 また、中国外務省の洪磊副報道局長は19日の定例会見で「安重根は中国でも尊重されている。(碑の設置を)前進させることを検討している」と述べた。
http://www.asahi.com/articles/TKY201311190392.html

「安重根の記念碑」設置で協力 中韓が親密アピール

2013年11月18日20時40分

 【ソウル=中野晃】中国政府で外交を担当する楊潔●(ヤンチエチー、●は竹かんむりに褫のつくり)国務委員(副首相級)が訪韓し、韓国の大統領府で18日、朴槿恵(パククネ)大統領と会談した。大統領府によると、朝鮮の独立運動家、安重根(アンジュングン)が1909年に中国・ハルビン駅で伊藤博文を暗殺した現場を示す碑の設置が議題となり、朴氏は「両国の協力でうまく進んでいること」に感謝し、楊氏も「円滑に進んでいることに満足している」と述べた。

 碑の設置は、6月の北京での習近平(シーチンピン)国家主席との初の首脳会談で朴氏が提案した。朴氏が改めて中国首脳部に協力を求めると同時に、歴史問題で日本に譲歩しない姿勢を示した。安重根は韓国では「民族の英雄」とされる。

 会談ではまた、北朝鮮の非核化や中韓FTA(自由貿易協定)の推進を確認。楊氏は、中韓関係を「徳不孤 必有隣」(徳のある者は孤立せず、必ず味方となる隣人がいる)という孔子の言葉にたとえた。楊氏は「近い将来の訪韓」を望む習氏の意向も伝え、朴氏も期待感を示した。

 中韓首脳は10月にもインドネシアで2回目の会談をしている。安倍晋三首相と首脳会談をしていない両国が、密接ぶりを演出する結果となった。


http://www.asahi.com/articles/TKY201311180341.html