計19人の医師や歯科医師を行政処分
厚労省 医師4人を免許取り消し処分 元オウム幹部も
2013.9.18 20:26
厚生労働省は18日、刑事事件で有罪が確定するなどした医師と歯科医師計19人を処分した。東京都庁小包爆弾事件などで殺人未遂と爆発物取締罰則違反罪に問われ有罪が確定した元オウム真理教幹部、富永昌宏医師(44)=大阪府泉大津市=や、近視矯正のレーシック手術で患者に角膜炎を発症させたとして業務上過失傷害罪で有罪判決を受けた元銀座眼科院長、溝口朝雄医師(51)=埼玉県草加市=ら医師4人が免許取り消しとなった。
その他、2年~3カ月の業務停止が医師8人、歯科医師5人。戒告が医師2人。処分は10月2日に発効する
元オウムの医師など行政処分
9月19日1時42分
オウム真理教が東京都庁で郵便物を爆発させた事件などに関わった元信者の医師など19人の医師や歯科医師について厚生労働省は免許取り消しや業務停止などの処分にすることを決めました。
これは18日開かれた医師と歯科医師の行政処分を検討する医道審議会の答申を受けて厚生労働省が決めたものです。
最も重い免許取り消しの処分を受けるのは4人で、このうちオウム真理教の元信者の富永昌宏医師(44)は、平成7年、東京都知事宛の郵便物を爆発させて職員に大けがをさせた事件などに関わった罪で実刑判決が確定しています。
また東京・銀座で眼科のクリニックを開いていた溝口朝雄医師(51)は、平成20年から翌年にかけて行った視力を矯正する「レーシック」という手術で、患者を角膜炎に集団感染させた業務上過失傷害の罪で実刑判決が確定しています。
このほか覚醒剤を使用した罪で有罪判決が確定している名古屋市の55歳の歯科医師を2年間の業務停止とするなど、合わせて15人の医師や歯科医師が業務停止や戒告の処分となりました。
この処分は来月2日付けで行われることになっています。