自民党の官房副長官が民主党参院議員と密かに結婚
自民・世耕氏、民主・林氏“連立婚”情報筒抜け心配の声も
自民党の世耕弘成官房副長官(50)=参院和歌山選挙区=が、民主党の林久美子参院議員(41)=滋賀選挙区=と結婚していたことが11日、分かった。今月2日に2人で婚姻届を提出。再婚同士で、すでに同居しているという。
政権中枢を担う与党議員が野党議員と結婚するのは極めて異例。世耕氏は首相官邸のNo・3。安倍晋三首相の側近中の側近で、東京五輪が決まったブエノスアイレスでの国際オリンピック委員会(IOC)総会にも同行していた。
官邸の情報が妻を通じて野党に筒抜けになるのではないかとの指摘もあるが、世耕氏は周辺に「家では政治の話はしない」と話しているという。2人は昨年夏に議員立法の活動などで親交を深め、秋ごろから交際していた。
林氏は04年に参院選滋賀選挙区から民主党公認で出馬して初当選し、2期目。テレビ局出身の美人議員として話題になった一方、待機児童対策などに力を入れる。今回の結婚を機に自民党が林氏を引き抜くのではないかとの見方もあるが、林氏は周辺に「自民党に移籍することはない」と話している。
世耕氏は11日の記者会見で「プライベートな話なので答えることは差し控える」と述べるにとどめた。同日出演したテレビ朝日「ワイド!スクランブル」でも結婚の話題には触れなかった。
所属政党が異なる国会議員同士の結婚は、1949年の民主党の園田直衆院議員と労働者農民党の松谷天光光衆院議員が有名。駆け落ち同然に結婚し「白亜の恋」と騒がれた。当時保守党(現自民党)の鶴保庸介参院議員と自民党の野田聖子衆院議員は01年から婚姻届は提出しない“事実婚”を続けたが、後に関係を解消した。
◆世耕 弘成(せこう・ひろしげ)1962年(昭37)11月9日、大阪府生まれ。早稲田大政経学部卒。98年に参院選和歌山県選挙区の補欠選挙に自民党公認で立候補して初当選。当選4回。06年の第1次安倍政権で首相補佐官。12年の第2次安倍政権で官房副長官。祖父は元経済企画庁長官の世耕弘一氏。学校法人近畿大学の前理事長。
◆林 久美子(はやし・くみこ)1972年(昭47)9月7日、滋賀県生まれ。早稲田大第一文学部卒。95年、びわ湖放送に入社、報道部キャスターに。02年退社。10年、菅改造内閣で文部科学大臣政務官に就任。「待機児童対策チーム」などに属した。前夫との間に長男が1人いる。
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[ 2013年9月12日 06:00 ]