習副主席、日本の鳩山元首相と会談
2012-03-24 13:49:25習近平国家副主席は23日に北京で、中日国民交流イベントに出席するため中国を訪問している日本の鳩山由紀夫元首相と会談しました。
習副主席は「今年は中日国交正常化40周年にあたる。両国の指導者によって中日国民交流友好年が確定された。双方は各分野において様々な交流活動を進めている。双方は絶えず政治面における相互信頼を深めるとともに互恵協力を広め、中日関係の新たな発展を推し進めてほしい」と述べた上で、当面、中日両国には幅広い共通の利益がありながら、増えつつある共通の課題にも直面していると指摘しました。「中日関係のアジア及び世界にとっての重要性も一層高まった。双方は両国間、地域及び世界的な対話、交流と協力を全面的に強化し、アジアと世界の平和、安定と繁栄のために積極的に貢献していくべきだ」と強調しました。
このほか「両国人民の根本的な利益に基づき、中日関係の政治的基盤を共に維持すると共に、交渉を通じて適切に関連問題を解決し、両国関係の大局を守っていかなければならない」と語りました。
これに対して鳩山元首相は賛同の意を表し、日中国交正常化40周年を記念する際、両国の指導者らが達成した共通認識を振返ることを希望しました。鳩山元首相は「絶えず政治的な相互信頼を深め、積極的に日中の民間友好交流を推し進めると共に、日中韓と東アジアの一体化協力の推進に力を入れ、日中関係の前向きな発展を推進していく」と述べました。(Katsu、吉野)
民主が“二元外交”
民主党が対中国外交で調整不足を露呈した。輿石東幹事長ら党の訪中団は23日、次期国家主席への就任が確実な習近平国家副主席と会談。直後に別途、鳩山由紀夫元首相も習氏と会う異例の事態で「党内で“二元外交”とは、政権党として恥ずかしい」(党幹部)との声が上がる。
ただ日中外交筋は、鳩山氏が小沢一郎元代表から中国指導部に宛てた親書を託されたことに着目。「現執行部と別に会談を設けたのは、小沢氏の復権をにらんでパイプを維持したいとの中国側の思惑もあるのではないか」との見方を示した。
輿石氏らの訪中は、民主党と中国共産党の「交流協議機構」事業の一環として計画。一時は昨年中の訪問が具体化しつつあったが、12月下旬に野田佳彦首相が中国を訪れたことを踏まえ、先送りした経緯がある。
輿石氏周辺の党関係者は「今回の訪中は党として以前から進めていた。鳩山氏の交渉先は党と別ルートだろうが、連絡は一切なかった」と不満を漏らした。これに対し鳩山氏周辺は「こちらの予定が先に決まった。党の日程がずれ込んだのが原因だ」と反論する。
輿石氏は出発に先立つ22日の記者会見で「鳩山氏が誰と会うかは聞いていない。われわれは交流協議機構という形で行くので別行動になってもいいではないか」と問題視しない考えを強調した。
習氏は鳩山氏との会談の冒頭に「直前に民主党の一行が来られた」と相次いで日本側と会談する「厚遇ぶり」をアピール。鳩山氏は「立て続けに同僚と会ってもらい恐縮だ」と応じた。(共同)
ただ日中外交筋は、鳩山氏が小沢一郎元代表から中国指導部に宛てた親書を託されたことに着目。「現執行部と別に会談を設けたのは、小沢氏の復権をにらんでパイプを維持したいとの中国側の思惑もあるのではないか」との見方を示した。
輿石氏らの訪中は、民主党と中国共産党の「交流協議機構」事業の一環として計画。一時は昨年中の訪問が具体化しつつあったが、12月下旬に野田佳彦首相が中国を訪れたことを踏まえ、先送りした経緯がある。
輿石氏周辺の党関係者は「今回の訪中は党として以前から進めていた。鳩山氏の交渉先は党と別ルートだろうが、連絡は一切なかった」と不満を漏らした。これに対し鳩山氏周辺は「こちらの予定が先に決まった。党の日程がずれ込んだのが原因だ」と反論する。
輿石氏は出発に先立つ22日の記者会見で「鳩山氏が誰と会うかは聞いていない。われわれは交流協議機構という形で行くので別行動になってもいいではないか」と問題視しない考えを強調した。
習氏は鳩山氏との会談の冒頭に「直前に民主党の一行が来られた」と相次いで日本側と会談する「厚遇ぶり」をアピール。鳩山氏は「立て続けに同僚と会ってもらい恐縮だ」と応じた。(共同)
[2012年3月24日6時17分]