2011年6月19日21時31分
三重県健康危機管理室は19日、同県伊賀市内の3歳女児が腸管出血性大腸菌O(オー)157に感染し、溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発して同日死亡したと発表した。伊賀保健所が感染経路などを調査している。
発表によると、女児は14日に腹痛や血便などの症状があり、伊賀市内の病院で胃腸炎と診断された。16日に、けいれんが見られたことから入院。容体が悪化したため、翌17日、津市内の病院に転院し、集中治療室で治療を受けていた。同日に採取した便から、O157の感染が確認された。
伊賀保健所が女児の家族から聞き取ったところ、10日に飲食店でうどんやいくらなどを食べた以外に、外食はしておらず、生肉は口にしていないという。家族や同じ保育園に通う園児らからは、同様の症状は確認されていない。同保健所は、食中毒と食品以外からの感染の両面から、原因を調べている。
O157に感染、3歳女児死亡 三重・伊賀
2011年6月19日 23時40分
三重県は19日、同県伊賀市の女子保育園児(3つ)が腸管出血性大腸菌O157に感染し、合併症の溶血性尿毒症症候群(HUS)で死亡したと発表した。三重県でO157感染者の死亡は統計がある1999年以降初めて。
県健康危機管理室によると、園児は14日午前7時半ごろ腹痛、血便を繰り返し、伊賀市内の病院で胃腸炎と診断され、いったん帰宅。16日に腹痛を訴えたため入院した。17日、けいれんなどが起き、津市内の病院に転院したが、19日早朝、HUSで死亡した。17日に採取した便からO157が検出された。
園児の家族や通っていた保育園の園児に同様の症状はない。今後、県伊賀保健所が感染原因や経路を調査するため家族の検便をし、園児の通っていた保育園などの立ち入り検査も検討する。
園児が通う保育園長は「ただただ驚いている」と話した。
(中日新聞)